京都府遊技業協同組合(白川鐘一理事長)が母体となって、恒常的な社会貢献を目的として設立した公益財団法人京遊連社会福祉基金は1月28日、京都府庁(西脇隆俊知事)において、府が推進する事業等に対し寄付金を贈呈した。
財団からは白川理事長はじめ、坂本真吾理事、木下勲評議員、坂崎稔常務理事らが出席。京都府側からは健康福祉部を所管担当する山内修一副知事が駆けつけた。寄付金は府に200万円及び、3月1日開催の天皇盃第30回全国車いす駅伝競走大会における協賛金として200万円を寄贈。山内副知事に白川理事長より目録が手渡された後、感謝状を受領した。
贈呈後行われた歓談では山内副理事が、長年にわたり開催してきた全国車いす駅伝競走大会がその功績を認められ、今年から『天皇盃』を冠する事となったと報告。財団の継続した支援に謝辞を述べるとともに今後ますますの協力を願った。全国車いす駅伝は、昭和57年から京都府綾部市を会場として開かれて以来、平成30年度で34回目(公営競技として実施してからは30回目)を迎える。今年は3月10日の開催予定となる。
白川理事長は、ぱちんこ依存症対策や健康増進法改正による環境変化など現在、業界が置かれている現状を報告。依存症対策ではRSNをかねてより業界主導で運営しており、他産業からアドバイスを求められるなど先駆的役割を果していると説明。健康増進法の改正によって2020年の期日までにタバコ環境を整備しなくてはならない課題に対し、例えば喫煙所を作れるホールとそうでないホールが立地によって差が出てしまう事などについ懸念を示した。いずれにせよ健全に発展していかなければと両氏。地域の為にこれからも官民一体となって取り組んでいきたいと認識を新たにした。
本年度の財団助成事業はこの他、ホームページ上での公募により応募のあった京都府内26団体の福祉団体等を選考して20の福祉団体等に車輌購入資金、施設整備事業等の助成金として計1431万円を助成。加えて、京都市に100万円、京都府共同募金会へ50万円を寄贈するなど総額で1581万円の寄付・助成事業を行った。尚、財団発足以来の助成金累計額は8億7469万5608円となる。