日電協は6月14日、都内千代田区のパレスホテル東京にて第44回通常総会を開催。鶴見雅男常務理事の退任により、岩堀和男理事が常務理事に昇格し、佐野詳一監事と湯澤哲監事が理事になり、新監事にはスパイキーの栢森秀行氏が就任した。また、令和5年度の証紙発給枚数は、前年度比12.97%減の480,058枚であったことが報告された。
令和6年度の事業方針は、「遊技産業の課題解決のため、行政の指導を仰ぎつつ業界他団体との協働を積極的に行い、業界の発展と社会的評価向上に貢献する」を理念とし、「①遊技産業を取り巻く状況に適応した遊技機の開発と環境整備」「②健全化・セキュリティ対策の推進」「③その他の啓発活動」が三本柱。①に関してはスマートパチスロの普及、自主規制の運用の厳格化と見直し、依存問題に対する取り組みの強化が、②ではセキュリティ対策の推進とゴト発生時における迅速で毅然とした対処、不正改造ゴト等の撲滅とリサイクルの推進、闇スロ撲滅対策の推進、各確認書の電子データ化が、③については新規ファン獲得を目指すプロモーションの実施、CSR(Corporate Social Responsibility)活動の推進、仕事のやり方や職場環境の改善の活性化が、それぞれ具体的に示された。
後日行われた記者会見で小林友也理事長は、就任から1年の成果について聞かれ、「要望事項について、行政との話し合いを多岐にわたって行ってきた。製造の合理化に関しては現在、グループ会社の親会社に、製造のキャパを超えた部分を委託する仕組みを進めている。最終段階に来たという認識だ。また、設置確認書など、各種確認書の電子化も積極的に進行中。型式申請書の電子化に関しては本年3月から始まっている。その他の要望についても、最終確認中のものが多数ある」と、目に見えてわかる成果が増えていることを示した。さらに、「グループ会社が同じ主基板を使えるようにと、行政と打ち合わせをしている」と付け加えた。ほかには、今年もパチスロサミットが10月5日に開催予定であることなどを公表した。
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