府下の福祉団体等に寄付・助成金を贈呈/京都府遊協

京都府遊協は1128日、京都市中京区のANAクラウンプラザホテル京都において令和元年寄付・助成金贈呈式及び営業者・管理者等研修会を開催した。

これは、京都府遊協と同組合を母体とする(公財)京遊連社会福祉基金(昭和62年4月設立)が毎年、京都府・京都市などの地方自治体をはじめ社会福祉協議会や各福祉団体等に対して、社会福祉事業の手助けとなるよう支援の寄付・助成金を贈呈するという社会貢献活動。この日の贈呈式は、2団体共催で実施した。

京都府遊協は、「京遊協おこしやすパチンコ・パチスロファン感謝祭」の開催時に各ホールから拠出された社会貢献協賛資金を基に、社会福祉法人青谷福祉会 特別養護老人ホーム「ヴィラ山科」に車いす利用者のための送迎用軽自動車購入の助成として212万円余りを贈呈。続いて、京都府遊協青年部会がチャリティーゴルフ大会の参加者からの浄財を、社会福祉事業の寄付金として社会福祉法人 鳩ヶ峰福祉会「やわた作業所」等4団体に施設整備費用として合計80万円を贈呈した。

また(公財)京遊連社会福祉基金からは、京都府内22の福祉団体等から選考の上、京都市への寄付及び20の福祉団体等に重度障害者用移動リフト購入費用、施設整備費用等総額861万円の寄付・助成を行った。

なお、同財団はこれ以外にも今年10月に京都府共同募金会に50万円の寄付を実施した他、京都府へ150万円、(公財)京都新聞社会福祉事業団に100万円及び来春開催の全国車いす駅伝競走大会実行委員会に100万円を贈呈する予定であり、本年度の助成金等総額は約1,379万円となる。財団発足以来の累計金額は8億8,849万1,544円。

挨拶した白川鐘一理事長は、「各ホールにおかれては、社会貢献活動の必要性と重要性にご理解いただき本日、寄付助成金の贈呈が挙行できることを本当にうれしく思うとともに組合員各位に重ねてお礼を申し上げたい。社会貢献活動というものは、地域に根ざし、地域に愛される存在を目指して企業の責任として欠かすことのできない大切な活動であり、その継続性も求められているところ。これまでに総額9億円に迫る寄付と助成を長年にわたって継続してきたことは、先代からの遺志を引き継ぎ、今後も歩みを止めることなく、社会の基盤に応えていくことが、今を生きる我々に与えられた使命であり、業界の輝かしい未来に繋がっていくと信じている」と述べ、社会貢献活動へのさらなる理解と支援を呼び掛けた。

続いて行われた研修会では、こころ元気研究所/㈱エンパワーコミュニケーションの鎌田敏氏と京都府警察本部生活安全部生活安全企画課許可等事務審査室の金子平室長補佐が登壇。

「こころ元気に仕事をするには!~感謝の気持ちが、人生や仕事を変える~」をテーマに講演した鎌田氏は、コミュニケーションの大切さとは何か?を紐解きながら、部下育成や接客に活かすコミュニケーションの手法、当たり前と有難いは表裏一体、信頼関係づくりはパワハラ対策の最良の道、最近の若者は否定ファーストではなく、承認ファーストが効果的などの言葉を使って身近な出来事で事例を紹介した。最後に “わらう”という字は“咲う”とも書くということから “商は笑にして勝なり”の格言を教わり、「笑顔の輪を咲かせてほしい」と締めくくった。

「健全営業と依存防止対策について」を演題に講話した金子室長補佐は、「違法営業の絶無」「旧規則機の撤去に伴う適正な手続きの履行」「依存防止対策」の3点について言及。このうち「旧規則機の撤去に伴う適正な手続きの履行」については「定められた規定ということからしっかりと確認したうえで履行してほしい。昨年2月に施行された改正風営法に基づいて出玉規制に係る旧基準の遊技機の経過措置が終了する令和3年1月31日までに、全ての遊技機を新基準機へと入れ替える必要があるところですが、警察としても設置されている遊技機を確認させていただく、有効期限が経過する遊技機について確実な撤去を進めていただいて、撤去状況の点検・確認を行うとともに不適切な取り扱いにより最終的に不利益を被ることの無いよう確実に履行してほしい」と述べた。

白川鐘一理事長

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