府下の福祉団体等に寄付・助成金を贈呈、寄付累計は9億3,237万円に/京都府遊協

京遊連社会福祉基金令和4年度寄付助成金贈呈式

京都府遊協と同組合が母体となる公益財団法人京遊連社会福祉基金(白川鐘一理事長)は11月30日、京都市上京区の京都ブライトンホテルにて令和4年度寄付・助成金贈呈式及び営業者・管理者等研修会を開催した。

当日は贈呈式に先駆けて「京遊協おこしやすパチンコ・パチスロファン感謝祭」開催時に各ホールから拠出された社会貢献協賛基金を基に京遊協から社会福祉法人京都フレンドリーハウスへ贈呈される車椅子送迎車両(218万円)の出発式が行われた。

式冒頭に挨拶に立った白川鐘一理事長は「ここ数年、業界はたいへん厳しい経営環境を強いられており、京都はもとより全国的に店舗数の減少が続いているが、こうした中でも社会貢献活動の必要性と重要性にはご理解をいただいている。社会貢献は地域に根差し、愛される存在を目指す業界として欠かすことのできない大切な活動であり、その継続性も求められる。今後も歩みを止めることなく社会の期待に応えていくことが我々に課せられた使命であり、それが業界の未来につながっていくと確信している」として同事業を継続することの重要性を改めて語った。

第一部の寄付・助成金の贈呈式では、京都府遊協が社会福祉法人京都フレンドリーハウスに対し、車いす利用者のための送迎軽自動車を贈呈。続いて同青年部会から9月29日に開催したチャリティーゴルフ大会で集まったチャリティー基金62万2,140円が特定非営利活動法人城山共同作業所など4団体に贈呈された。

続いて公益財団法人京遊連社会福祉基金からは、京都市へ計200万円が寄付され、それに応え門川大作京都市長に代わり出席した吉田良比呂副市長は「これまででこの寄付は51回、計1億円を超えており、たいへん貴重なお志と感じている。一方、京都市では現在、新型コロナ感染者数が5週連続で増加している。京都市としては病床確保、ワクチン接種の促進などしっかりと対策を進めていくが、皆様も換気など予防対策にご協力をお願いしたい」と話した。

続いて京都市及び京都府下の社会福祉団体計22団体(贈呈式出席は21団体)に対し、計901万4,240円の寄付・助成を行った。なお団体としては10月に京都府共同募金会に50万円の寄付を実施した他、来春開催の全国車いす駅伝競走大会実行委員会に100万円を贈呈する予定で、本年度の助成金等総額としては計1,501万4,240円、財団発足以来の累計は9億3,237万4,715円となった。

第2部の営業者・管理者等研修会では、佛教大学教育学部教授で佛教大学副学長の原清治氏が「現代若者論〜若い世代を理解するためには?〜」と題した講演を行った。

最後に京都府警察本部生活安全部生活安全企画課許可等事務審査室の松村和紀室長補佐が「健全営業等について」と題した行政講話を行い、健全営業における「パチンコ依存防止対策」「旧規則機の撤去」「適法営業の徹底」の3点について、昨年に引き続き再度言及。

パチンコ依存防止対策については「自己申告・家族申告プログラム導入率が京都府は極めて低いと聞く、と昨年お話しした。現在は概ね8割の営業所で導入されているものの、しかし全国では多くの県ですでに100%に達している。家族の切実な思いに誠実に対応できるよう更なる普及をお願いしたい」と話し、デビットカードの店内撤去についても「現在でも未だ20店舗弱が継続している。対策を徹底いただくことを期待している」と要請した。

旧基準機の撤去については「今年の春に全ての遊技機で撤去は満了したが、他府県に比べると決して計画的で順調であったとは言えない。期限直前になって一部営業者から、計画的に行ってきたが撤去が間に合いそうにない、という相談もあった。もし現在でも倉庫に残っているようなことがあれば、野積みや闇スロへ流れることなく適切に廃棄をお願いしたい」と呼びかけた。

適法営業の徹底については「皆様は風俗適正化法の風俗営業許可を取得された風俗営業者となる。つまり基準を満たしているから一般に禁止されている風俗営業を行える。逆に言えば基準を満たさなければ不健全な営業、不適格者の排除規定に当たるということ。昨年も広告宣伝に係る違反があった。現在警察庁において、時代に即した広告宣伝を行うことができるよう検討している最中。隠語を用いた脱法的な広告宣伝などを行わず適切に行っていただきたい」とし、また「検定機と性能が異なる不正改造事案、いわゆる“釘曲げ“では、京都府下で無承認変更により検挙される事件が発生した。新聞記事によると容疑を認めていおり、釘曲げをしないと客離れに繋がる、10年以上前からしている、とあった。また、今でも釘曲げをしている店がある、という情報がくる。釘曲げは遊技機の不正改造事案であると強く認識いただきたい」と述べた。さらに「賞品の買取行為については、昨年京都では検挙事例はなかったものの全国的には複数の事案が検挙されている。これは遊技と賭博に一線を画する重要な規制でぱちんこ営業の根幹。今一度重要性を認識いただきたい」と話したうえで「皆様は許可業者である、今一度それを認識して法令を遵守するよう、自らの意思で健全であろうという努力をお願いしたい」と結んだ。

京遊連社会福祉基金令和4年度寄付助成金贈呈式

白川鐘一理事長

京遊連社会福祉基金令和4年度寄付助成金贈呈式

社会福祉法人京都フレンドリーハウスへ贈呈された車椅子送迎車両の出発式

The post 府下の福祉団体等に寄付・助成金を贈呈、寄付累計は9億3,237万円に/京都府遊協 first appeared on 『遊技日本』.

Copyright © 2022 『遊技日本』 All Rights Reserved.