自宅に実子4人を放置したとして、兵庫県警須磨署は23日、保護責任者遺棄の疑いで、会社員高島伸也容疑者（36）と
歯科衛生士で妻の裕美容疑者（38）＝いずれも神戸市須磨区宝田町＝を逮捕した。
　2人は容疑を認めており、4人のうち生後3カ月だった三男の政宗ちゃんは死亡したという。
　逮捕容疑は昨年11月26日午前10時45分～午後6時半ごろ、須磨区の集合住宅の一室に、5歳の長男、1歳の次男、3歳の長女と政宗ちゃんの4人を放置し遺棄した疑い。
　同署によると、政宗ちゃんは同日夜、病院で死亡が確認された。他の3人の健康状態に問題はない。
　同署が事件当日、JR神戸駅近くのパチンコ店に入店する2人の姿を防犯カメラで確認。当初、伸也容疑者は「夕方起きたら姿が見つからず、探したら毛布の下に潜り込んでいた」、
裕美容疑者は「政宗にミルクを飲ませ寝てしまった」などと否認していたが、23日に容疑を認めた。
　両容疑者による子どもへの日常的な虐待は確認されておらず、司法解剖の結果、政宗ちゃんの死因も明らかになっていないという。