大阪府遊連青年部会は5月31日、大阪市天王寺区のシェラトン都ホテルにて第36回定時総会を開催。議事では令和4年度事業報告、令和5年度事業計画、大遊連青年部会規約の改正の件、任期満了に伴う役員改選の件など4議案を審議し、いずれも原案通り承認された。
冒頭、挨拶に立った金森健鎰(たけいつ)部会長は、業界が置かれた苦しい現況について「この状況を改善するためには、ホールを誰でも気軽に安全に遊べる場として提供し、既存顧客はもちろんのこと、新規顧客の獲得など遊技人口の拡大を図っていかねばならない。遊技の原点に立ち返ることも必要。かつて日本を代表する娯楽であったパチンコが、再び日本の代表的な娯楽として認知されるには社会における適正な評価、業界への正しい認識など、府民の皆様の理解や支持を得る為の努力を継続していかなければならない」と決意を語った。
続いて大遊連の平川容志会長が登壇し、「客足の低迷、経営環境の悪化によるホール数の減少、依存問題への対応等、いま業界は多種多様な課題を抱えており、非常に厳しい現況下にある。業界が一丸となり、地に足をつけながら遊技環境の整備を着実に実行する以外打開策はなく、青年部の新しい力こそが今後の大遊協を背負い、業界全体の発展に導いてくれるものと信じている」と述べ、「未来っ子カーニバル」をはじめとする今後の諸活動に期待を寄せた。
総会には大阪府警察本部生活安全部保安課より西川敦管理官、辻林諭行政第二係長が来賓。西川敦管理官は、未来っ子カーニバルについて「大阪府を代表する名実ともに素晴らしい社会貢献活動」として高く評価し、パチンコ営業の健全化という観点から、のめり込み依存防止対策の徹底、使用済旧規則機の適正な処分、子供の車内放置事故の防止の3点を要請した。
議事では、令和4年度事業報告並びに収支決算等承認の件として、近畿地区スマート遊技機等勉強会の出席や、第36回未来っ子カーニバルについて府内の児童養護施設等33施設・団体の児童1,756人が参加し、青年部会員とのジャンケンゲームのほかフリースケートやフリー遊泳をはじめ、大型遊具等の各種コンテンツを充実させたことを報告。次に令和5年度事業計画や予算の件においては、未来っ子カーニバル等の事業継続などが審議され、大遊連青年部会規約の改正の件、任期満了に伴う役員改選の件の4議案ともに原案通り可決承認された。任期満了に伴う役員改選では、金森健鎰部会長を再任した。
定時総会後には講演会が催され、将棋棋士・杉本昌隆氏が登壇。「師匠が語る、藤井聡太という才能」と題し、弟子への接し方や育て方、棋士になるまでの厳しい道のりを説明。「才能に手を加えてはいけない」「『当たり前』に疑問を持つ」「苦手を作らず、得意も作らず」「運に頼らない」など、自身の体験談や師弟としてのエピソードを語った。
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