大遊協 青パト寄贈式、吉村知事も列席

大阪府遊技業協同組合(平川容志理事長)は9月16日、大阪市中央区の大阪府庁本館の特別会議室において、「青色防犯パトロール車両贈呈式」を開催した。

青色防犯パトロール車輌(以下/青パト)とは防犯意識向上や犯罪被害防止等を目的に、認可を受けた府(県)や市区町村が一般の車輌では装備することのできない回転灯を装備し、防犯パトロールを行うというもの。各種啓蒙活動や子供の見守り、街頭犯罪の未然防止などに役立てられている。

大遊協では平成15年から府下の社会福祉(障がい者)施設に福祉車両を寄贈しており、平成27年度をもって目標台数となる累計200台の寄贈を達成。平成28年度から青パトの寄贈をスタートする運びとなった。5年目を迎える今回は、大阪府治安対策課を通じて府下7市区町村【大阪市(生野区、淀川区)、吹田市、守口市、東大阪市、泉南市、河南町】へ各1台を寄贈した。

式典には大遊協から平川理事長、田中孝明副理事長、そして社会貢献事業委員会の石川豊委員長。大阪府からは吉村洋文知事、橋本正司危機管理監、そして大阪府警察本部生活安全部より府民安全対策課の三窪ゆり課長が列席した。開会に伴い挨拶に立った平川理事長は、大遊協の社会貢献活動は、傘下の593店舗組合員の協力のもとに実施しているものであると強調。青パトの寄贈は各地域における様々な自主防犯活動の一助となることを目的としており、今後も吉村知事はじめ、行政各機関等の理解と協力を願った。

続いて吉村知事は、安心安全な街づくりを推進していく中で、青パトは子供の見守りや街頭犯罪の抑止のために重要な役割を果たしており、平成28年から続く大遊協の継続した取り組みに改めて謝辞を述べた。「安心安全な街づくりは行政だけで実現できるものではなく、地域や民間の協力が必要です。コロナ対策において大遊協には無理なお願いも申し上げたが、その混乱も現在では落ち着きつつあります。これからも活気ある大阪、そして安心安全な街づくりに官民一体となって取り組んでいければ」と協力を要請した。

式典では平川理事長より吉村知事へレプリカキーが手渡され、対して感謝状が贈られた。例年、大阪府のマスコットキャラクター“もずやん”も訪れ、記念撮影等も行われていたが、今年は新型コロナウイルス感染症拡大防止の為、出席者を必要最小限に絞り、ソーシャルディスタンスをはかりながらの進行となった。普段とは異なる雰囲気の中での式典となったが、参加者からはいかなる状況にあろうとも社会貢献の歩みを止めることなく継続していく、強い意思が感じられた。