回胴式遊技機商業協同組合(回胴遊商)の近畿支部は23日、大阪市中央区のホテルロイヤルクラシック大阪において新年研修会を開催。執行部・支部組合員を合わせ約100名が参加した。
冒頭、挨拶に立った大饗裕記理事長は「厳しさは昨年底を打ち、今年は仕事量自体は増えるだろう。しかしながら今年は、機械を入れ替えずに利益を上げていたホールが否応なく機械を入れ替えなければならず、年末、来年の年明けにかけて廃業するホールが出てくるのでは」と今年の動向を見通した。
臨時総代会・理事会及び各委員会等の報告では、リサイクル・環境委員会が、順次撤去されるパチスロ5号機が闇スロに流出しないための対策として「リサイクル管理表の簡素化」「組合員の使用済回胴式遊技機の適正処理に関する啓蒙活動の方法」について審議した内容を報告。「リサイクル管理表の簡素化」については、これから大量に使用済のパチスロ機が発生することから組合員の負担を軽減するため、緊急避難的に省略して簡素化したフォーマットを使用することなどを審議。様々な意見が出たが最終的に結論には至らなかったため、担当役員が審議中に挙がった意見を踏まえ、簡素化したフォーマットおよび運用方法案を作成することとした。
続いて、日本電動式遊技機工業協同組合(日電協)の吉国純生理事を迎えてパネルディスカッションを実施。「業界の現状と今後について」「6号機と6.1号機について」などをテーマに意見を交わした。
パチスロ6.1号機の現状について語った吉国理事は、「現在、各社が1月以降に持ち込むAT、ART機を6.1号機仕様に手直し中。おそらく5月の連休明け、6月、7月くらいには出てくると思う」と言及。また6.1号機の仕様については「射幸性が上がることはない」としつつも、「演出が豊富になり、ゲーム性の向上に寄与するだろう」との考えを示した。
最後に吉国理事は厳しい状況の中、業界団体間においても協力体制が確立されつつあるとし「我々日電協もオリンピックにちなんで『ワンチーム』をスローガンに、まずホールが店舗数を維持するための協力をしていこうとなっている。メーカー、販社、ホールが一丸となって乗り切っていきたい」と、業界の一致協力を呼びかけた。
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