和歌山県遊技業協同組合(和遊協)は19日、和歌山市の和歌山ビッグ愛において「ギャンブル等依存問題を考えるセミナー」を開催した。県遊協加盟のホール従業員はじめ、福祉や行政の現場で援助に携わる人など200名近くが集まり、ギャンブル等依存問題について認識を新たにするとともに、将来的な地域経済の発展や社会福祉の充実を図るべく知識を深めた。
主催者を代表して登壇した森口司理事長は「和歌山県がIR誘致を目指した取り組みを活性化させる中、官民一体となった取り組みを全国に先駆けて行えたことは大変意義深い。今回のセミナーが依存問題解決への一助となって欲しい」と挨拶。
セミナーでは、ギャンブルにのめり込む人たちの支援施設「ワンデーポート」の中村努施設長をはじめ、森口理事長、和歌山県福祉保健部福祉保健政策局障害福祉課こころの健康推進班の中川浩二班長、和歌山市保健所保健対策課こころの健康対策班の松岡信一郎精神保健福祉士、マルハン従業員でリカバリーサポート・ネットワーク出向第6期生の鈴木智一氏が依存問題に対する取り組みなどについて講演。またパネルディスカッションでは、パチンコ研究家の丈幻氏による進行のもと、講演者が「依存当事者への包括的な支援に必要な連携協力体制の在り方とは?」をテーマに意見を出し合った。
本セミナーは和歌山県・市のほか、県警察等行政機関等が後援し、全国初となる依存問題解決に向けた官民一体の取り組みとして注目を集めた。
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