全関東遊技業組合連合会は7月11日、都内千代田区の東京国際フォーラムにて、第36回定時総会を開催した。総会には会長をはじめとした役員のほか、全関東遊連を構成する1都10県遊協の専務理事、被表彰者が33名が出席した。
議事に先立ち、昨年退任した佐藤孔一前会長(新潟県遊協前理事長)、五月女善重前監事、宮澤俊二前監事とこのたび退任した新潟県遊協の大平健二前専務理事、山梨県遊協の西山雄三前専務理事、長野県遊協の井出孝男専務理事、栃木県遊協の河又久雄前事務局長の計7名の表彰が行われた。
挨拶に立った趙顕洙会長(埼玉県遊協理事長)は、「今の業界はいろいろなところで制度疲労を起こしているといいますか、見直さないといけない問題が山積している状況で、まさしく正念場を迎えています。全関東遊連においては、喫緊の課題、諸課題にしっかりと正面から向き合って議論を重ねてまいりました。私はここにいらっしゃる皆さんの知恵と戦略を結集すれば、必ずや諸問題に対して解決の糸口を見出せるのではないかと信じております」と語り、「私の会長としての役目は皆さんの意見をできる限り集約し、それをスピード感をもって形にすることだと思っています。すでに皆さんからはいろいろなご意見をいただいているところでありますが、この全関東遊連のパワーをできる限り発揮していきたいと考えております」と意気込みを述べた。
議事では、令和5年度の事業報告において「1 パチンコ・パチスロファンの回復・拡大」「2 パチンコ・パチスロ依存問題への対応」「3 広告宣伝への適切な対応」「4 安定したホール経営の推進」「5 積極的な社会貢献活動」「6 連携の強化」を共通の施策として積極的に取り組んだことが報告されたほか、収支決算では、時代に合わせたスリムな運営に努めたことを報告し、満場一致で承認された。
続いて令和6年度の事業計画(案)では、「1 パチンコ・パチスロファンの回復・拡大」「2 パチンコ・パチスロ依存問題への対応」「3 安定したホール経営の推進」「4 広告宣伝及び賞品提供への適切な対応」「5 積極的な社会貢献活動」「6 連携の強化」という6つの事業を推進していくこととした。収支予算(案)では、引き続き時代に合わせたスリムな運営に努めていくことを確認し、いずれも議案も満場一致で承認された。また、団体としての将来を見据えて、諸活動と予算のより適正なバランス等について検討していくことも合わせて承認された。
最後に総会宣言(案)として、遊技人口並びに店舗数の減少に歯止めがかからず、情勢は一層深刻化しているところに加えて、2024年問題、新紙幣への改刷という新たな課題にも直面していることから、これまでの業界の在り方を抜本的に見直すとともに、改めて「遊びを提供するという遊技業の原点」「遊びの力で、心を元気に」を再認識し、お客様に癒しと楽しみを提供する必要があるとした上で、パチンコ・パチスロ遊技が国民から親しまれ、幅広い客層から支持される大衆娯楽となるよう総力を挙げて各種事業に取り組むことを宣言した。また、総会スローガン(案)では「手軽で快適に遊技が出来る遊技環境を提供し、ファンの回復・拡大を推進しよう」「業界団体と連携を図り、国民に正しい理解を浸透させるべく、各種施策を積極的に推進しよう」「ガイドラインに沿った広告宣伝及び賞品の提供方法を適切に運用し、ファンの拡大を図ろう」「地域社会との調和、共存を図り、意義ある社会貢献活動を積極的に推進することにより、地域に必要な存在であることを、広く社会に周知しよう」「全関東遊連は、1都10県の遊技業組合が一体となって諸課題に取り組み、業界発展に積極的に貢献していこう」という6つのスローガンを掲げ、満場一致で承認した。
総会後は祝賀会が開催され、来賓として東日本遊商の中村昌勇理事長と佐久間隆智常務理事、回胴遊商の朝野準一副理事長、高山大成常務理事、家永浩明関東・甲信越支部長が出席。中村理事長と朝野副理事長が祝辞を述べた。
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