全商協及び地区遊商は児童虐待を防止する「オレンジリボン運動」に賛同し、11月27日に開催された「第20回子どもの虐待死を悼み命を讃える市民集会」(主催:NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク)に参加した。会場となった「銀座ブロッサム」(東京都中央区)には、中村会長と東遊商社会貢献委員会の委員を中心に約40名が参加し、その他の地区遊商はオンラインにて参加した。
集会の第1部では、2021年の1年間に虐待などで亡くなった35の事例と44名の子どもたちの名前が、虐待死に至った状況とともに報告され、参加者全員で子どもたちの冥福を祈って黙祷を捧げたのち、作曲家でサックス奏者の小林洋平氏とオーケストラによる演奏が行われた。
第2部では、「一般社団法人ゆめさぽ」代表理事の田中れいか氏より「生い立ち関係なく、誰でも好きなじぶんになれる!」と題した講演とトークセッションが行われた。この中で田中氏は、親の離婚により7歳から18歳まで入所していた児童養護施設での生活が、夢であるモデルになるまでの成長過程において、大きな影響を与えてくれたことなどを語り、「自分自身は、児童養護施設と繋がることで安心感を得て、なりたい自分になれた。各自治体での取組が地域で子どもを育てることに繋がっており、足りなり部分を補えていると思う。そのような地域を増やして、虐待が少しでも減らせる社会にしていきたい」と訴えた。
最後に、同ネットワーク理事の黒田邦夫氏より「今までの活動で目に見える成果は出ているのかとのご指摘を受けることもあるが、これまでパチンコ店の駐車場における、子供の死亡事例が毎年のように報告されていた中で、全商協や回胴遊商の販社の方々が駐車場の巡回活動などの取組をして頂いたことにより、今年は死亡事故の事例がゼロになった。今、変化が生まれてきているので、この市民集会の活動も継続して、一つ一つの課題を解決しながら、児童虐待のない社会を作っていきたい」と述べた。
講演終了後には、新型コロナウイルス感染症により中止していた、第3部の「鎮魂の行進」が3年ぶりに行われ、参加者約200名が会場の銀座ブロッサムから日比谷公園まで行進し、児童虐待のない社会になるようにオレンジリボン活動への協力を一般市民へ訴えた。
また、今回の市民集会への支援を目的として、各地区遊商ではオレンジリボンマークの入ったクリアファイルやボールペン等の支援グッズを102万5,280円分購入し、各地域での社会貢献活動等の際に配布を行い、オレンジリボン運動の活動を広く広報するための協力も実施している。
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