全商協所属の中国遊技機商業協同組合(松原陽輔理事長)は1月12日、広島市南区のホテルグランヴィア広島において、新年互礼会を開催。組合員を中心とするおよそ90名以上が参加した。
冒頭、挨拶に立った松原理事長は、昨年を振り返り、新台遊技機のパチンコ・パチスロ合わせた販売台数が前年対比21.8%減少した170万5千台となったと報告。中国遊商の中古遊技機確認証紙発給枚数は昨年12月末現在で前年対比30%前後が落ち込んでおり、今後も依然として厳しい状況が予想されると語った。更に今年は国を挙げた行事も多数行われ、それに伴う入替自粛も懸念される。「依存症対策や受動喫煙防止法、消費税引き上げなど前途多難な要素が目に付く中ではありますが、5月からは新しい年号となり、心機一転新しい時代の幕開けを迎えます。今年の干支である猪にあやかり、足元をしっかりと地面につけて猪突猛進、逆行に負けず力強く進んでいきたい」と述べた。
新年互礼会には行政関係者をはじめ、中国地区協議会や回胴遊商、日遊協などの業界関連団体からも多数の来賓が訪れた。代表して挨拶に立った広島県警察本部生活安全部の池田泰明部長は、昨年の刑法犯認知件数が一昨年に引き続き10%減少し、特殊詐欺の被害総額を5億円以下に減らすべく取り組まれているアンダー5作戦においては昨年の被害総額は3.5億円となりまずの目標は達成したと報告。平成最後の年は統一地方選や皇位継承、G20、消費税増税など様々な行事や出来事が目白押しだとし、今年も中国遊商と協力しながら取り組んでいきたいと語った。
広島県遊技業協同組合の延川章喜理事長は、風営法改正より概ね1年が過ぎようとしており、その間、ホール団体はのめり込み問題や射幸性の抑制という観点から、10年以上継続しているRSNへの支援をはじめ、昨年は安心アドバイザーの人数を全国で3万人にすべく目標値を達成したと報告。「遊技業は元来、賭博とは一線を画した日本の伝統的な大衆娯楽として発展し、愛されてきました。大衆娯楽の原点に立ち返り、文化を守りぬく事こそが業界の発展につながります」と語り、業界が一丸となって難局を乗り切っていきたいと呼びかけた。