フィールズは15日、2020年3月期決算短信〔日本基準〕(連結)を発表した。2020年3月期の連結業績は売上高665億8700万円(対前期増減率プラス31・2%)、営業利益7億1300万円(前期は18億3200万円の営業損失)、経常利益9億3900万円(前期は18億6400万円の経常損失)、純利益4億9000万円(前期は6億1400万円の損失)となり、コスト削減によって連結販管費を約100億円減少させた影響やパチスロの販売増で4期ぶりの黒字決算を達成した。
遊技機部門では販売を予定していた主力パチスロ機が次期に変更となった影響で業績予想を下方修正していたものの、第4四半期に販売した「パチスロ 新鬼武者」、「エヴァンゲリオン フェスティバル」等の販売が想定を上回り、通期の販売台数は5タイトルで3万9916台と前期の11タイトル3万2685台から売上高、営業利益が大きく改善された。パチンコにおいても主力販売機種を予定通り投入し、7タイトルで12万8756台を販売(前期は6タイトル9万3396台)。パチンコ・パチスロ売上計上台数は19万1335台(販売協力や一部レンタルプランなどその他を含む)で前期比プラス5万3312台となった。
次期上半期の販売予定機種については既に複数が適合済みとなっており、その他も型式試験への持ち込みが完了している。このことから、5月納品予定機種が6月中旬以降へと納期を変更した以外には、当初予定通りの販売が出来るとしている。なお、下半期については各月の撤去に伴う入替需要を見極めながら十分な機種数を最適なタイミングで発売するとした。また流通関係のほか情報プラットフォーム「ぱちんこパチスロ情報ステーション」の普及にも注力を行う。
その他事業では、円谷プロダクションにおいて中期事業戦略のもとに新市場を開拓しており、映像領域では外出自粛の影響で公式YouTubeチャンネルの登録者数が100万人を突破し、サブスクリプションモデルによる新サービスの開発に着手。出版領域では2020年内にマーベル・エンターテイメント社とのコラボによるコミック作品の出版を予定している。
連結業績予想については未定となっており、新型コロナウイルス感染症の影響を見極めながら合理的な算定根拠の収集を続け、合理的な予想の開示が可能となった段階で公表するとした。
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