ダイナムが完全分煙店のデータを公開

ダイナムは1月15日、東京都千代田区の丸の内トラストタワーN館で「2020完全分煙化PROJECT」の発表会を開催。

ダイナムは1月15日、東京都千代田区の丸の内トラストタワーN館で「2020完全分煙化PROJECT」の発表会を開催。昨年10月から分煙化を実施した5店舗の情報を公開した。藤本達司社長は発表会に趣旨について、「情報公開するのは、業界の皆さまとともに、安全安心なホールをつくっていきたいという思いと、多くの人にパチンコ店が変わるんだというメッセージを伝えたいから」と説明。先行実験店舗は、「宮城仙台新港店」「栃木小山喜沢店」「滋賀高島店」「新小岩店」「鳥取安長店」で、ピーク時客数に対する喫煙ルームの利用者の割合は平均1.5%、最大で7.6%。壁紙交換など、臭気対策した店舗としなかった店舗で比較したが、2カ月後には自然減少店舗でも弱いレベルに臭気が低下。「経費をかけなくてもいいのではないか」(川野創平取締役)との認識を示した。また、分煙に切り替えた際にアンケートを取ったところ、休眠客が9.8%いたと報告。「完全分煙化は、休眠層を掘り起こす可能性が高い」(松岡大成取締役)と述べた。記者から、稼働への影響を聞かれた藤本社長は「厚労省の調査によると、2018年11月現在で喫煙者の割合は17.8%。圧倒的に吸わない人が多い。環境が整備されれば、もう一度、パチンコをやってみようという人が出てくるだろう」と話し、ホールの禁煙化をファン拡大の機会につなげていく考えを表明した。

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