パチンコ業界に特化したマーケティングリサーチを行うシーズはこのほど、パチンコ遊技者・非遊技者を対象に実施した「新型コロナウイルス感染症に関するパチンコへの意識調査」の結果を公開した。
この調査は、新型コロナウイルスに関連してパチンコ遊技者の意識や行動に関する影響並びに非遊技者との意識の違いを検証することを目的に、5月13日にWEBアンケート形式で実施。パチンコ遊技者500サンプル、非遊技者500サンプルが回答した。
緊急事態宣言期間中の余暇参加率では、全体的に「テレビや動画」「ゲーム」など自宅で過ごす余暇が大多数を占める結果となった。パチンコに関しては遊技者の約9割が参加していない一方で、パチンコ遊技者は非遊技者に比べて期間中でも全ての項目において娯楽参加率が高くなっている。
パチンコ店への休業要請については、全体の約80%(遊技者の73.4%・非遊技者の86.0%)が「休業の意向(休業すべき+休業した方が良い)」を示した。パチンコ店への休業意向率は高く、「営業の意向(営業した方が良い+営業すべき)」は、遊技者でも8.6%に止まった。
休業意向の理由としては、新型コロナウイルスの集団感染が起こった場所の共通点となる3密が上位を占め、遊技者・非遊技者ともに「密集」「密接」「密閉」の順で多くなった。遊技者より非遊技者の方がパチンコ店は3密であるとの認識を高く持っていることが分かる。「換気(密閉)」については、遊技者と非遊技者の回答の差が大きいが、これは遊技者の方がパチンコ店の換気環境を理解しているからではないかとしている。
休業要請を受けた後も営業しているパチンコ店については、遊技者の56.4%、非遊技者の75.2%が「悪い(非常に悪い+悪い)」と回答。遊技者でも「非常に悪い」が37.2%と最多と回答を占める一方で、「どちらとも言えない・仕方がない」と回答する人が一定数存在していることが分かった。
緊急事態宣言期間中のパチンコ遊技意向については、近隣で営業しているパチンコ店があれば「行きたい(非常に行きたい+行きたい)との回答は全体の約12%に過ぎず、「行きたくない(非常に行きたくない+行きたくない)」は約71%で、遊技者の中でも「行きたくない」と回答した人が多い結果となった。
緊急事態宣言解除後のパチンコ遊技意向は、「パチンコ店へ行きたい(非常に行きたい+行きたい)」と回答した人は約47%に止まり、遊技者の中でも行きたいと考える人が半数を割り、営業が再開しても来店者数の減少が懸念される結果となった。これについては、34.6%を占める「どちらとも言えない」が、コロナウイルス収束までに「行きたい・行きなくない」のどちらに転じるのかが大きな課題になるとしている。
緊急事態宣言解除後にパチンコ店が再開しても「行きたくない(非常に行きたくない+行きたくない)」と回答した理由として最も多いのは、「コロナウイルスの感染が心配だから」で約60%。これに「負けそう・出なさそうだから」「パチンコ自体のイメージ低下」が続く。また、パチンコ店の休業中に「興味がなくなった」「他の娯楽を見つけた」といった遊技者も見受けられ、コロナ禍が長引くとこのような要因からも遊技人口が減少する恐れがあるとしている。
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