大阪府遊連青年部会(金森健鎰部会長)は12月18日、大阪府門真市の東和薬品RACTABドーム(大阪市立門真スポーツセンター)にて「第36回未来っ子カーニバル」(段周精実行委員長)を開催。大阪府下の児童養護施設等の児童福祉施設33施設と大阪交通災害遺族会の幼児から高校生までの児童ら計1,756名(引率教員を含む)を招待した。
未来っ子カーニバルは、事情があって家族と一緒に過ごすことが出来ない子ども達に、クリスマスの楽しい1日を提供して思い出づくりと子ども達の心身の健全な成長に寄与することを目的に、昭和62年から継続して実施している同青年部会最大の社会貢献事業。イベント運営は同青年部会をはじめ、大阪府遊協、関西遊商、回胴遊商、(株)エコフレンドリーといった業界関連団体・企業、そして地元の専門学校などからのボランティア計約315名によって行われた。
36回目となる今回は、「”ふれあい“みんなの笑顔に会いたくて Hello Again! ようこそ未来っ子カーニバルへ」というテーマのもと例年の催しのほか、イベントスタッフとのじゃんけん対決や仲間たちと協力して行う謎解きチャレンジなど「ふれあい」を大切にした新しいイベントが企画された。また、いまだにコロナの影響が残る中、子供たちが最大限楽しめるようスイーツコーナーが用意されるなど様々な工夫がなされていた。
記者会見において冒頭、大阪府遊連の平川容志会長は未来っ子カーニバルの開催趣旨を語りながら、「未来っ子カーニバルは皆様の積極的なご協力により内容も年毎に充実し、施設の子ども達も楽しみにしている恒例行事。沢山の皆様に支えられ盛大に開催できることは有難く、感謝の念に堪えません」と謝意を伝え、金森青年部会長は集まった報道陣に対し「華やかなクリスマスムードの中、思いっきり遊んで楽しみ子ども達全員の将来の夢に少しでも繋がってくれれば幸い。フィナーレである園対抗氷上ソリ競争、最後の見送りまで取材していただき、子ども達の健全な育成について一人でも多くの方々に伝えていただきたい」と呼びかけた。
続いて概要説明を行った段実行委員長は、「3年ぶりの開催だが、世の中の時代背景や園児たちの背景、業界の状況等を考え、本当に未来っ子カーニバルを開催してもよいのだろうかという点に関して非常に悩んだ。そんな中、ある施設長から『様々な学年の園児たちが同じ日に同じ場所に出かけるという機会はなかなかなく、子ども達はボランティアスタッフとの交流など“ふれあい”を一番の楽しみにしている』といった話を聞いたことで開催の決心がつき、今回のテーマを“ふれあい”にしようと決めた。今日たくさんの子どもたちが様々なイベントを笑顔で楽しんでいる姿を目にし、胸を撫でおろす思いでいる」と述べた。
当日は京都宇治シンクロスケーティングチームによるシンクロスケートのオープニングで幕を開け、段周精実行委員長が挨拶。ゲストのやのぱん氏とともに開会宣言を放つと各コーナーを目指して子ども達が一斉に散らばり、未来っ子カーニバルがスタートした。メインのスケートリンクをはじめ、遊具コーナーやネイル体験、謎解きチャレンジなど様々な楽しい催しを通じて子ども達同士はもちろん子供たちとスタッフやボランティア、大遊協キャラクターの「きょうくん」をはじめとした着ぐるみたち、さらには先生同士に至るまで様々な“ふれあい”が各所で多く見られた。
閉会式では京都宇治シンクロスケーティングチームによるシンクロスケートパフォーマンスや、園対抗氷上ソリ競争が行われた。また、長年にわたり未来っ子カーニバルを開催し、児童福祉施設で生活する子ども達を招待して府児童福祉の向上発展に尽力した功績をたたえ、社会公共の福祉の増進に寄与したとして大阪府の海老原諭副知事から金森健鎰青年部会長に感謝状が手渡された。
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