【編集部ウォッチ】パチンコ激戦区・千日前地区の様子を見に行ってきた

東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県、大阪府、兵庫県、福岡県の7都府県を対象にした緊急事態宣言の発令に伴い、大阪では半数近くのパチンコホールが臨時休業を発表した。

関西地方最大のパチンコ市場である大阪千日前地区においては、4月8日以降、全てのパチンコホールが休業中となっている。編集部では10日の午後に千日前地区の様子を見に行ってきた。

左手前の『大東洋なんば店』・『CLUB-D』、その奥の『123難波店』の大型LEDが消え、商店街は暗く感じた。

『大東洋なんば店』『CLUB-D』

大阪メトロ・なんば駅を降りて、千日前通りを東にしばらく歩くと千日前商店街のアーケードが見えてくる。普段は買い物客や外国人観光客、待ち合わせをする人などでごった返す場所なのだが、人の姿はまばら。ミナミ千日前商店街の向こう側まで簡単に見渡せてしまうほど人が少ない。こんなことは初めてだ。

左側に『大東洋なんば店』と『CLUB-D』、そしてその奥には『123難波店』が見える。両店とも大型LEDが消されており商店街全体が暗く感じた。また、普段は『大東洋なんば店』『CLUB-D』の店頭には大型看板がずらりと並べられているが、それらがないこともあって商店街が広々としている。

「ツルハドラッグ」

『マルハンなんば新館』

『マルハンなんば新館』に張り出された臨時休業のお知らせ

『マルハンなんば新館』の様子を確認するために、右手の千日前中央通り商店街の方へ曲がると、角にあるドラッグストア「ツルハドラッグ」が絶賛営業中。しかし客の姿はほとんどない。マスクを売っていれば状況が変わるのだろうが、、、。

『マルハンなんば新館』も当然、真っ暗。2月以降、 新型コロナの影響で稼働が低迷していたが、それまでは常に6割程度の稼働をキープしてきた。

同店は2012年3月のグランドオープン時から全館禁煙店舗としてスタートし、禁煙パチンコホールでの数少ない成功事例として多くのホール関係者から注目を集めてきた店舗となっている。

『スロットシアター四海樓』

『スロットシアター四海樓』の店内の様子

『123難波店』

ミナミ千日前商店街に戻り南下していくと、右手に見えるのがパチスロ専門店『スロットシアター四海樓』。千日前中央通り商店街側の出入口から店内の様子を確認することができた。

パチスロの電源は落とされていたが、データ表示器の電源が入ったまま。よく見みると大当り回数はゼロではない。7日のデータがそのまま表示されていたのだろうか。

ミナミ千日前商店街の様子。人通りがほとんどない

『マルハンなんば本館』

『四海樓air店』

『マルハンなんば本館』と同じ建物に入居する「TOHOシネマズなんば別館」「カラオケ ビッグエコーなんば千日前店」も休業。一方、「マクドナルド」「元禄寿司」「三田製麺所」といった飲食店の多くは営業中。普段、観光客を中心に多くの人で行列ができているたこ焼き屋など、大半の店舗は閑古鳥が鳴いていた。

同地区で最初に休業を発表した(4日、5日の週末臨時休業)『楽園なんば店』

『楽園なんば店』の地下パチスロフロアに向かうエスカレーター

3月初旬から公演を中止している「なんばグランド花月」

同エリアで最初に休業を発表したのは『楽園なんば店』で、4日、5日の2日間、週末臨時休業した。この時点では他のホール企業は追随しなかったが、緊急事態宣言に先立ち、『ダイナム』が6日に対象地域の55店舗を臨時休業することを発表してから状況が変わり始める。

7日中に『マルハン』『大東洋』『四海樓』が休業を次々と発表し、そして11日、12日の週末臨時休業としていた『楽園』も8日からの臨時休業に切り替え、千日前地区における全店舗の休業が決まった。

大阪高島屋前の交差点の様子。

タクシーが行列をなしていた。

大阪高島屋も8日から当面の間、臨時休業を発表。地下の食料品売り場は時間を短縮して営業しているものの、大阪高島屋前の交差点もガラガラ。信号が青になっても横断歩道をわたる人はほとんどいない。一度でもここを訪れたことがある人なら、この光景が異様なことはわかるだろう。

タクシー業界もコロナの影響をもろに受けている業界の一つ。タクシーが行列をなしていたのが印象的だった。

『メタルキングMAX』

『リージェント』

大阪府下の半数以上のパチンコホールが休業しているが、逆に言えば半数以下の店舗は営業を続けているということ。この日、千日前商店街から少し離れた場所にある『メタルキングMAX』と『リージェント』の2店舗が営業中であった。

『リージェント』は10時から21時までの時短営業を実施。さらに、定期的にドアを開放しての換気、遊技台の消毒を行うなど、感染防止対策を徹底している様子がうかがえた。

一方の『メタルキングMAX』は平常通り営業。稼働率は4~5割程度と普段より客入りは多いと感じた。また、2階フロアの休憩コーナーは10席が満席となるなど、することがなく行き場のない人たちが集まっているという印象。

サミーの大阪支店ショールーム


セガサミーグループは、グループ全ての事業所を閉鎖し、全従業員が在宅勤務となっている。サミーの大阪支店ショールームも休業中。遊技機メーカーにおいても在宅勤務へ移行する企業が増え、キタック販売大阪支店のシャッターも下ろされていた。

1カ月間も休業すれば存続が立ち行かなくなるため、やむを得ず営業しているパチンコホールは多いと思われる。ただ、営業を続けるにしても、都遊協が組合員パチンコホールに発信したように「絶対に店舗でクラスターを発生させない決意」のもと、感染防止対策を徹底したうえで営業に臨んで欲しいものである。

イスラ
こんな時にパッスロ打つの悪いことしてるみたいでドキドキするらぁ。
(何言ってんだ、この人、、、)
ジーマ

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