●CRAナカムラのぱちんこ泰然自若325
はい皆様ご機嫌麗しゅうっ!アッという間に2月も終盤ですねー、さっきカレンダーを確認して気付いたんですが、今年は閏年なんですね。現役店長時代は、2月の営業日数が他より少なくなる関係上…月末の帳尻合わせを含めて、どうしても粗利ノルマに振り回される月という印象が強いんですよね。
そう言えば…今年は7月に新紙幣発行となるワケですが、これほんとにパチンコ屋にとってめっちゃ負担なんですよ。全ての業種の中で、最も負担を強いられると言っても過言ではないはず…はず。
何せパチンコとスロット全台分、さらに精算機やらの分もまとめて新紙幣対応にしなきゃならんのですよ。
これがね、中身のバージョンアップで済んだとして単価2〜3万・ビルバリ(紙幣読み取り部)交換で5万くらいだったかな…最悪本体買い替えで10万オーバーなんて事も。弱小店舗にとってこの強制支出は激痛どころの話ではなく、冗談抜きで存亡の危機になる事もしばしば。
ちなみに、今のこの時期にサンドのビルバリが悪くなっても…店はほぼ修理しないからね。数ヶ月後に交換が決まってるモノに修理代は払えん。
ででで、昔のサンドは紙幣搬送式(各シマの端っこに金庫があって、シマの中を紙幣が運ばれていくやつ)が主流だったが、今はストック式(サンドの中に紙幣を貯めるやつ)が多数なので、搬送に絡まって紙幣が粉々になるようなトラブルも無いのが羨ましい。
はい、めっちゃ前置きが長くなったが…今回はそんなサンド関連のトラブルの話をさせてもらいましょうそうしましょう。
初代の大海SPが主力機種だった頃の話で、自店はサンドに投入された紙幣がシマの中を運ばれていく「搬送式」であった。サンドはパチンコもスロットも1000円紙幣しか使えず、各シマ端の金庫に1000円紙幣が貯まると、タイミングを見て回収。それをそのまま店内の両替機に補充していくシステム。この仕事はモロに現金を触るので、店舗内で限られた役職者のみしかできないのが当然である。
と、ここまでが前提の話で、金庫や両替機以外でも現金を触らなきゃいけないトラブルもある。それが「搬送トラブル」で、サンドから吸い込まれた紙幣がうまく金庫までたどり着けずに、途中で止まったりする事が多々あったのだが、運が悪いと搬送ベルトに巻き込まれて…紙幣がクッチャクチャになるだけならまだしも、最悪の場合はシマ内に紙幣の切れ端が散乱するという悪夢もたまーに起こる。
搬送で一番止まりやすいのは搬送ベルトの切り替え地点で、その次に止まりやすいのはサンドから吸い込まれた紙幣が搬送ベルトに乗るタイミング。そこで止まられると、サンドの裏側から紙幣が1/3〜1/2くらい顔を出した状態になるのだが、これの処理は非常に慎重にしなければならないのである。
というのも、この場合は…
①サンドが紙幣を読み取って、貸玉完了となっている場合
②まだ紙幣を読み取っていない場合
の2パターンに分かれる。
①の場合はもう店のお金なので、そのまま金庫に手で放り込むのだが、②の場合はお客さんに返さなきゃならない。
これの見分け方はサンドがエラーを表示しているかどうか(orエラー番号)になるんだけど、いくらお客さんに急かされてもハッキリするまで安易な処理はできないんだ…本来ならば。
はい、賢明な読者諸君ならもう話が読めてきたであろう。
ある日、事務所でグダグダと書類作りに追われていたナカムラは、ホールを班長に任せていた。度々入るスタッフからのインカムで、大海SPのシマでサンドトラブルが連発していたのは分かっていたが、サンドもシマ設備も世界遺産レベルだし…まぁ班長も自分より年上のベテラン。
( ゚Д゚)早く書類終わって【他店偵察】行きたいなぁー♪
なーんて思いながら、パソコンをカタカタやっていた。
そして早番が終わり、班長と一緒に一旦上がって、ナカムラは近隣ホールへGO!この時までは平和だった…この時までは…ね。
つづく
CRAナカムラ
奈良・愛知・岐阜・広島で店長職を10年歴任。その後、大阪の某チェーン店で統括営業本部長職を経て独立。常に打ち手目線を持ちつつ…と言えば聞こえはいいが、この男自身パチンコするのが三度のメシより好きという重症患者。
Copyright © 2024 『遊技日本』 All Rights Reserved.