【コラム】デキ悪羽根モノが急変して天国モードになった話(後編)/CRAナカムラ

●CRAナカムラのぱちんこ泰然自若365
はい皆様ご機嫌麗しゅうっ!こちら東北はもう雪がチラチラし始めておりまして、厳しい厳しい冬に突入した模様。この「冬の入口」が1番滅入るのよねぇ。

さてさて…今週も続きモノなので、前置きはこれくらいにして本題に飛びましょうそうしましょう。

昔は羽根モノの役物がぶっ壊れたまま、店側も分かってて設置され続ける事ってけっこうあったのよ。それは決まって客側に著しく不利な状態な事が多くて、本来なら鉄板でVゾーンに導かれるべき玉が、役物の軸がズレてるとかの理由で明後日の方向に飛んでいく「逆サプライズ」をかまされる。

( ゚Д゚)なんたる理不尽。

これがラウンド継続を司る貯留部分で起こると、どんなに初当たりを取ろうとも1ラウンドパンクするので「絶対に勝てない台」となる。店はこういうのを比較的良い釘で放置して、初見殺しにするのである。他にはここまで露骨ではないにしろ、恐らく筐体の歪み等で…V入賞率が壊滅的な個体が紛れてたりしたが、当時のパチンコ屋ではそれもまた一興であった。

何回か行ったことのある店で、そんなデキ悪台(初代ファインプレー)に着席してしまったナカムラ青年。鳴きも拾いも優良だが、拾われた玉が役物右奥に速攻で吸い込まれて、回転体の磁石に全く絡まない…。

( ゚Д゚)ダメだこりゃー

さっさと見切ってヤメようとしていたが、玉詰まりでスタッフを呼んで直してもらう。台を開けられ、修理が終わると目も合わせず手荒に閉めて立ち去るスタッフ、当時はこれがスタンダード。

だが、ここから台が豹変して役物内の玉の動きが絶好調最高潮!まっすぐ真ん中に寄って、なんならホームラン磁石が迎えに来るまでそこで待機するヤバさ。そしてこの日は羽根モノ無制限イベント!

( ゚Д゚)ファンタスティックぅ!

あとは閉店まで出しまくるのみ!ひゃっふぅ〜♪

元から釘は良いので、もはや手が付けられない勢いで当たりまくり、手元と足元の玉を合わせて2万個を突破するのにそんなに時間はかからなかった。

そうなると、異様に出ているのを怪しんだ店側が後ろに張り付いたりしてくるが、当然何も悪いことしてないので満面の笑顔で打ち続ける変態紳士。

ここらへんで既に「台が豹変した理由」に気付いていたのだが、こっちに非はないので堂々としていた。そう、その理由とは…最初の玉詰まり処理の時に台を開け、それを閉める時に勢いだけでバーンと閉めたから。この時に台の上と下に付いてるフック部分の上だけ掛かり、下が掛かっていない状態…いわゆる「半ドア」で盤面が捻れており、台の正面から見ると右上がり・台の側面から見ると上が引っ込んで、ハンドル等がある下部分が客側に飛び出ている状態。これによってネカセ角度もすっげー事になっていたww

( ゚Д゚)なんか持った時のハンドル角度に違和感あったのよ

昔の枠は木製で、強度も今とは比べ物にならない。さらに「台が開いています!」みたいな警報なんてあるワケもない。

ってことで、このまま気付かれるまで打ち続ける一択。出玉は3万個を軽く突破して4万個に近付いた頃、とうとう肩を叩かれる。

(店・ω・)「兄ちゃん、ちょっと台開けて確認させて」

完全にゴト師の疑いがかかった状態で、それを快諾。店長らしきコワモテのオッサンが台カギを挿して回そうとした瞬間、ここで手が止まってジ・エンド。

そうなのよ、半ドアの時ってやたらカギ回すのが固いのよ。引っ掛かりがあって回らない感じね。

(店・ω・)「………。」

カギを挿しただけで全てを察した店長、なかなかの経験値をお持ちのようだ。無言で一度台を開けてしっかりと閉める。ナカムラ青年は当然お咎め無しだったが、去り際に「あの台開けたヤツ誰じゃボケェ!すぐ連れてこい!引きずり回すぞっ!」という物騒なワードが聞こえたのは内緒にしておこう。

台の方はしっかりと閉められたのを確認したので、もう確認打ちするまでもないだろう。元のデキ悪台に戻ってるはずなので、これにて終了。時間は既に夕方。

すぐに交換して、この時間からなら綱取物語で夜に電源オフしてくれる店に移動するのが規定路線。後から難癖つけられてもイヤだしね。

そんなこんなで、夢のようなファインプレーを打てた「おもひで」でございました。

( ゚Д゚)また来週ね♪

■プロフィール
CRAナカムラ
奈良・愛知・岐阜・広島で店長職を10年歴任。その後、大阪の某チェーン店で統括営業本部長職を経て独立。常に打ち手目線を持ちつつ…と言えば聞こえはいいが、この男自身パチンコするのが三度のメシより好きという重症患者。

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