●CRAナカムラのぱちんこ泰然自若302
はい皆様ご機嫌麗しゅうっ！東北在住、謎の銀玉紳士CRAナカムラでございます！いやー9月に入って、やっとこさ暑さが若干マシになって参りましたが…まだまだ過ごしやすいとは言い難い毎日ですね。

さてさて、今週はそんな前置きとは一切関係なく、とある夏の日のおもひでを語りましょうそうしましょう。

中部地方で店長していた頃、毎年夏になると少々鬱陶しいお客様が現れていた。正確に言うと年がら年中ずっと通ってくれている常連なのだが…夏場になると困ったちゃんになるのである。

だいたい70歳くらいのお爺ちゃんなのだが、暑くなってくると服装が過度に薄着になり…上は白の肌着一択、下は今の人に伝わるかどうか微妙だが「昭和のステテコ」なのだ。令和のステテコはそこそこオシャレなやつも多いが、その爺さんが履いてるのは超薄手の白いやつで、所々黄ばんでいるのが特徴。当然直履きだ。けっこうなスケスケ具合で、それだけでも迷惑極まりないのだが…そのステテコが洗濯中限定なのか何なのか、恐らく婆さんに借りてきたのであろうピチピチスパッツを直履きしてくる日がたまにあって、それがもうまさに地獄絵図。カタチがモロだし、かなりの確率で一部が「何か」に濡れて変色している。だがしかし、悲劇のパターンはこれだけではなく一番悲惨なのは、通称「光GENJI」と呼ばれる特別衣装。ひと夏に数度限りのプレミアムパターンは「パラダイス銀河の頃の諸星くんデニム短パン」を、さらに攻めた角度にカットされていると思われる。これがねぇ、もう…

( ﾟДﾟ)出とるやないか。

ぽろーんとコンニチワしとるやないか。本人は画面のジュゴンやマリンちゃんに夢中で気付いてないが、そりゃーもう稀に視覚的大事故を起こしているのだ。注意されると「えへへぇ」と笑って立ち上がると共にスッと収納されるのだが、

( ﾟДﾟ)えへへじゃねぇわ！

ほとんどの場合は、まわりのマダムからの苦情で判明する事が多く、

(婆TдT)「もうほんと何とかして！」

と度重なるクレームを頂いていたので、さすがに「ぽろーん」だけは勘弁してくれとお願いしてみるものの、その時はちゃんと謝って「ごめん！気をつける！」と言ってくるので、結局ナァナァで過ごした幾度目かの夏…ついに事件が起こる。

その日もホールで走り回っていると、カウンターにお婆さんがやって来て店長に話があると仰る。

話を聞いてみると、よく来ていたステテコのお爺さんが警察に捕まったと。近くの飲食店で「ぽろーん」して通報されて、そのまま今も警察署で…普段から悪気なく「ぽろーん」していて、あくまで事故だという証言をして欲しいと、爺さん本人がそう頼んできたらしい。

( ﾟДﾟ)んんんん？

一瞬納得しかけたが、ちょっと待て。そんなこと証言したら、もはや常習犯扱いになって余計に話がややこしくならないか？どうしてもと言うなら、別に警察へ行ってありのままの事を伝えても構わないけど。

そう話すと、お婆さんも「あ…そうか…」みたいになり、一旦退却。その2日後くらいかな、ぽろーん爺さんと婆さんが箱菓子持参でやって来て、今後絶対に光GENJIスタイルでは来店しないので、今までの事はご内密にお願いしますとのこと。

( ﾟДﾟ)「ボクは黙ってても、常連さん達にはもう有名ですぜ？」

と答えたが、もし何かの時に警察に聞かれたら…って事らしい。

こっちからは、最低ひざ丈のちゃんとした生地のズボンを義務付けて話し合い終了。

( ﾟДﾟ)ま、これでいっか。

それ以来ちゃんと約束を守ったぽろーん爺さん、よっぽど警察に捕まったのが堪えたんだろうね。

夏の日のおもひででございました。

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