「アサヒディードグループ」は大阪府を中心にパチンコホールを店舗展開するチェーン企業である。経営店舗は主に「イルサローネ」の屋号を冠しており、計12店舗を運営してきた。その内訳は大阪府(11店舗)と兵庫県(1店舗)だ。そんな同社が『ライジング習志野』(千葉県)をグループ化したのが2020年1月のこと。株式会社カネマツから事業承継した格好である。
その後、コロナ禍の影響もあってしばらく動きは見られなかったが、先週8月8日(土)に屋号変更を伴うグランドリニューアルを敢行した。これにより、名実ともに「アサヒディードグループ」の関東初進出を謳っている。
同店はパチンコ機400台・パチスロ機240台で計640台の中規模ホールだ。総設置台数自体は改装前と変わっていないものの、貸玉料金別の設置台数を一部変更。4円パチンコ(240台)、1円パチンコ(160台)、20円パチスロ(200台)、5円パチスロ(40台)と、全体の約7割を通常貸し営業としていた。
視察に訪れたのは8月13日(木)の13時頃。平日ながらお盆商戦の真っ只中であり、全体の客付き率は50%オーバーとまずまず。1円パチンコや20円パチスロを中心に十分な活況を呈していたものだ。なお、パチンコ機は全台で各台計数機を採用し、接触機会の削減にも努めていた。故に出玉感のアピールが難しい点は致し方ないのかもしれないが、特に4円パチンコには空席が目立つ状況。この辺りが今後の課題となってくるのだろう。
ちなみに1フロアの構成となる同店では「加熱式たばこプレイエリア」は設けていなかった。喫煙ブースは店内に1カ所で、その他店外でも複数箇所での喫煙が可能となっている。また、休憩スペースでは2台の大型扇風機を稼働させており換気対策にも抜かりはない。漫画本の使用も当面禁止されるなど、感染予防の意識は十二分に感じられたものである。
千葉県船橋市に位置する市街地ロードサイド型店舗として、近隣には多数の競合店舗が林立。その中でも『ミリオン習志野店』(720台)や『マルハン習志野店』(928台)といった強豪ホールとの争いは避けられないところか。
関東初進出として力を入れているであろう同店の動向には引き続き注目が集まりそうだ。
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