2018年7月に成立した健康増進法の一部を改正する法律が4月1日より全面施行され、パチンコホールは原則屋内禁煙となった。編集部では、全国のパチンコ店がどのような分煙化対応を実施したのか、インターネット上に公開された情報をもとに調査を実施した。
今回、実施した調査の中で遊技しながら加熱式たばこを吸うことができる「加熱式たばこエリア」または「加熱式たばこフロア」を設置したパチンコホールは全国で59軒あった(※4月5日時点)。都道府県別での内訳は、岩手県1店舗、宮城県1店舗、福島県2店舗、茨城県5店舗、埼玉県6店舗、千葉県6店舗、東京都21店舗、神奈川県4店舗、岐阜県1店舗、愛知県3店舗、三重県3店舗、滋賀県1店舗、大阪府3店舗、奈良県1店舗、福岡県1店舗となっている。
日遊協が3月27日に更新した「改正健康増進法に関するQ&A(パチンコホール向け)」で、「加熱式たばこエリア・加熱式たばこフロア」に関するQ&Aが多かったことなどから4月以降、加熱式たばこエリアまたは加熱式たばこフロアを設置するパチンコホールはある程度増えると予想していたが、現時点ではごく一部の店舗のみに限られている印象だ。しかも偏りが大きく、そのほとんどは東京都をはじめとした関東圏に集中している。
パチンコホール内に喫煙室や加熱式たばこエリアを設置する際は、「入口風速0.2m/秒以上」「壁・天井等による区画」「屋外又は外部の場所に排気」といった技術的基準に加えて、「喫煙することができる場所である旨」「20歳未満の者の立入を禁止している旨」を記載した標識の掲示、さらには20歳未満者が立ち入っていないかのチェックなど、ハード面・運用面における様々な対応が求められる。
また、日遊協が作成した「パチンコホール分煙環境整備マニュアル」に掲載されている加熱式たばこエリアの導入事例によれば、工事だけで約2週間要したとあり喫煙ブースの設置よりもかなり大がかりな工事が必要だということが分かる。そういった部分が加熱式たばこエリア・フロアの設置が進んでいない理由と見られる。
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