公益財団法人日本生産性本部の余暇総研は7月14日、「レジャー白書2023」の速報版をオンラインで公表した。
本年10月に発行予定の「レジャー白書2023」は、2022年の余暇活動に関する個人の意識や参加実態に関するアンケート調査の結果をまとめたもので、調査は本年2~3月に全国の15~79歳の男女を対象にインターネットを通じて行われ、有効回答者数は3,306人。今回公表した速報版は、各種目の参加率、年間平均活動回数、年間平均費用、参加希望率の推計値で、参加人口と市場規模については現在集計中とのこと。
娯楽部門に属するパチンコ・パチスロの参加率は前年比0.8ポイント増の8.1%で、年間平均活動回数は0.1ポイント増の31.9回、年間平均費用は8万8,400円で前年より5,800円減少した。また、パチンコを今後やってみたい、継続したいという人の比率を表す参加希望率は5.7%で前年より0.3ポイント減少した。
なお、主な公営競技等の参加率・年間平均活動回数・年間平均費用・参加希望率は以下となる。
宝くじ19.4%・13.8回・2万2,200円・18.2%、サッカーくじ(toto)4.7%・20.8回・2万3,900円・5.1回、中央競馬8.2%・31.6回・8万5,400円・9.6回、地方競馬3.7%・26.8回・6万4,200円・4.7回、競輪2.1%・28.9回・7万4,800円・2.0回、ボートレース2.2%・29.0回・7万2,100円・2.8回、オートレース0.8%・34.2回・7万8,000円・1.3回。
速報版では全体の主なポイントとして以下を挙げている。
●仕事より余暇を重視する割合が年々増加傾向
仕事(勉強や家事を含む)と余暇のどちらを重視するかを尋ねたところ、63.9%が余暇を重視する傾向にあった。特に「仕事よりも余暇の中に生きがいを求める」の回答率が2020年以降増加している。
●余暇活動参加率では、「国内観光旅行」が1位に復帰
余暇活動の参加率は「国内観光旅行(避暑、避寒、温泉など)」が、前年(2021年)から10ポイント上昇して42.8%となり、2019年以来の1位となった。しかし、コロナ禍前の2019年の参加率の水準(54.3%)には戻っていない。
●「ドライブ」(5.7ポイント増)や「外食(日常的なものは除く)」(2.4ポイント増)など外出を伴う種目に上昇傾向がみられる。
●性別でみると、男性は前年に続き「動画鑑賞(レンタル、配信を含む)」が1位。女性は「国内観光旅行(避暑、避寒、温泉など)」が32.8%から45.4%に大きく上昇し、1位となった。
●潜在需要は「海外旅行」が1位
各種目の希望率と参加率の差を「潜在需要」として算出したところ、前年(2021年)1位の「国内観光旅行(避暑、避寒、温泉など)」の潜在需要は、参加率の上昇に伴って減少し、2位となった。一方で、「海外旅行」は潜在需要の減少幅が「国内観光旅行」と比べて小さいため、1位に。
●一人当たりの平均参加種目数は9.7種目から10.1種目に微増
一人当たりの平均参加種目数は10.1種目となり、コロナ禍であった2020年(9.9種目)、2021年(9.7種目)よりわずかに増加したものの、2019年の水準(12.3種目)には届いていない。
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