帝国データバンクによると、群馬県内でパチンコホールを運営していた有楽商事(本社・群馬県沼田市)が4月30日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。負債は2018年12月期末時点で約31億4800万円(うち金融債務は約29億円)だが、今後変動する可能性があるとしている。
同社は1964年に創業。群馬県内でパチンコホール『有楽DELZACC』『有楽JARAZACC』『有楽TAMAZACC』『有楽スロット館』を展開し、2004年12月期には売上高約97億5000万円を計上していた。
しかし、出店エリアの少子高齢化や規則改正によるパチンコ・パチスロの射幸性低下、さらに競合店との競争激化などにより業績は悪化し、2018年12月期の売上高は約48億8200万円まで落ち込んだ。赤字の慢性化、金融債務が重荷となるなか、今年4月7日に政府が発令した「緊急事態宣言」に伴い、4月14日より全店舗を臨時休業としていたが、事業継続を断念、今回の措置となった。
なお、新型コロナウイルスに関連するパチンコホール企業の倒産は、赤玉(負債約37億円)に続き2例目。
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