いきなり寮の部屋がもぬけのから!?すぐに飛んでいくパチンコ店員

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当時のパチンコ店は採用当日から寮に入れた

今では考えられないが、当時のパチンコ店はほとんど寮付きで正社員として募集していた。パチンコ店の2階や隣にマンションがあった。求人の看板がほとんどのパチンコ店にあり、電話するとすぐに面接そして採用という流れだった。合格率はほぼ100%であった。

しかも、うれしいことに寮の家賃は無料!電気代や水道代も無料!車を持っている人には駐車場も無料!テレビや冷蔵庫など生活するための最低限の家具、家電は備え付けられている。しかも部屋は8畳で2部屋あり贅沢な寮である。1日2回昼と夕方に食事がついている。なのでかばん一つでやってきても面接に合格するだけで瞬時に人並みの生活が手に入るのである。

とにかく誰でも採用していた

当時のパチンコ店はイメージが悪く、普通の人は働くなんて考えられなかった。なので常に人手不足だったので応募して来て働いてくれる人ならだれでもよかった。履歴書も一応持ってくるが、書いてある内容は本当か嘘かわからない。本名かどうかも怪しいものだった。しかし、働いてくれるだけでいいので即採用された。

社会のはみ出し者にとってはこういう場所はありがたかった

すぐにいなくなる(その場しのぎ)の人も多かった

何か問題を起こして逃げている、部屋を追い出されて途方に暮れている人にとってはパチンコ屋は最適だった。募集の電話をかけるだけで食事、部屋、仕事のすべてが手に入るのだから。しかし、本来の目的が【働くこと】ではなく一時しのぎで飯と寝る場所が欲しかっただけなのだ。

当時は給料日がまだでも、前借り制度があったので入社したての人はいきなり前借りをした。そして次の日にいなくなるいわゆる「とぶ」奴が大勢いた。もともとかばんひとつでやってきているので、逃げるのも簡単である。ほとんどの人は給料日の次の日にいなくなっていたが。なので給料日の次の日はドキドキする。いつも、【とぶ】ことを想定して一人多めに出勤させていた。

当時あちこと転々としていた人たちは今はどうしているのだろうか

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