警察庁生活安全局保安課はこのほど、同課が所管する2019年中の風俗環境の現状と風俗関係事犯の取締り状況をまとめた報道発表資料「令和元年における風俗営業等の現状と風俗関係事犯の取締り状況等について」を公表した。
「ぱちんこ等営業(4号)」の許可数(営業所数)は1万7633軒(対前年比マイナス778軒)。このうち「ぱちんこ営業」は9639軒(同マイナス421軒)。その内訳は「ぱちんこ遊技機設置店」(併設店舗を含む)8747軒(同マイナス384軒)、「回胴式遊技機等設置店」892(同マイナス37軒)だった。
「ぱちんこ遊技機等の備付台数」は419万5930台(同マイナス10万6801台)。その内訳は「ぱちんこ遊技機」255万7845台(同マイナス7万9464台)、「回胴式遊技機」163万7906台(同マイナス2万7337台)、「スマートボール等」179台(同プラス・マイナス0台)。パチンコ・パチスロともに大幅に減少。また、1店舗あたりの設置台数は435.3台(同プラス7.6台)となった。
台数別の営業所数は、「100台以下」219軒(同プラス9軒、構成比2.3%)、「101~300台」3058軒(同マイナス237軒、31.7%)、「301~500台」3451軒(同マイナス194軒、35.8%)、「501~1000台」2565軒(同マイナス25軒、26.6%)、「1000台以上」346軒(同プラス26軒、3.6%)。設置台数100台以下の小型店舗及び1000台以上の大型店舗が増加した。
「風俗関係事犯」の検挙件数は4563件(同マイナス160件)。このうち「風営適正化法違反」1409件(同マイナス201件)、「ゲーム機等使用賭博事犯」52件(同プラス10件)。「風営適正化法違反」のうち、「広告宣伝」46件(同マイナス6件)、「構造設備・遊技機の無承認変更」39件(同マイナス2件)。「風営適正化法違反」の「主要検挙事例」のひとつとして、2019年2月、営業所に設置されたパチンコ機の遊技くぎについて、あらかじめ公安委員会の承認を受けずに遊技機の性能に影響を及ぼすおそれのある変更をしたとして、兵庫県警が2019年7月に同従業員らを風営適正化法違反(無承認変更)により検挙したが事例が挙げられている。
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