知って得するぱちんこ開発の裏側(執筆/チャンスメイト・荒井孝太)

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2021.1月号/ゴト、個体差、検証etc. 役物機開発のハードル
SANKYOが、三つ穴クルーンを用いた「Pスーパーコンビα7500」を発表しました。初当たりまでの流れが、ほぼ往年の一発台といっていい注目機です。最近でこそ、役物を使った機種が珍しくなくなりましたが、一時期はまったくといっていいほど、リリースされませんでした。今回は、その理由や開発がいかに難しいかなどについて、お話しましょう。

2020.12月号/アニメ業界も一変させた版権タイアップ機の舞台裏
近年の遊技機開発において、版権タイアップは切っても切れないものとなりました。開発者が「この版権を使って、このような機械を作りたい」と提案することもあれば、諸般の事情により、嫌々ながら作らなければならないケースもあります。今回は、タイアップにまつわるあまり知られていない事情を、遊技機メーカーだけでなく、アニメ制作会社の視点を交えて、お話ししましょう。

2020.11月号/解釈基準や内規の変更が遊技機を一変させる
最近、話題になることが多いのが、遊タイムをはじめとする新時短機。技術上の規格解釈基準が改定され、搭載できるようになったのは、ご存知の通りです。これに絡んでいるのが、日工組内規。さらに、根幹のルールには遊技機規則があります。それぞれがどういったものなのか、うろ覚えの人もいるのではないでしょうか?今回は、おさらいの意味も込めて、遊技機規則、解釈基準、内機を掘り下げていきます。

2020.10月号/絶好調な機械の増産と開発者のボーナス事情
8月下旬現在、ホールが最も注目している機種の一つが「P大工の源さん超韋駄天」。高稼働を続けており、中古機相場が高騰。そして、増産が決定しました。そこで今回は、増産する際のハードルを、部品調達と絡めてお伝えします。また、販売台数や稼働で良い結果が出た場合に、その開発者がもらう特別ボーナス、その後の昇進についても、お話ししたいと思います。

2020.9月号/タイアップ機は必要か?版権にこだわる意外な訳
近年のぱちんこは、「海物語」などの定番シリーズを除けば、多くがタイアップ機。版権が枯渇しているともいわれている昨今において、知名度の低いアニメとタイアップし、販売台数が今一つの機械も珍しくありません。ヒットは難しいと予想できるのに、なぜ、メーカーはタイアップするのでしょうか?また、開発を進める上での費用対効果についても、お伝えしたいと思います。

2020.8月号/PB機の作り方と、今後の可能性
ここ数年、動きが活発になっているのが、PB(プライベートブランド)機。一部のホール企業が、ぱちんこもパチスロも、開発・導入しています。逆にいえば、多くのホール企業は、どのようにして作っていくのか知らないはず。その工程だけでなく、PB機は他業種から見るとPBと呼べないことを解説し、今後どうなっていくかについても予想していきます。

2020.7月号/開発者はヘビーユーザー⁉ 好きでなければ務まらない
「開発者は、ぱちんこをまったく打っていない」。一部のユーザーは、このようなことを口にします。しかし、これは事実誤認。開発には多数の部署があり、その中で企画担当はかなりの頻度でホールに足を運びます。そればかりか、映画鑑賞中もリーチ演出などを考えてしまうほど、ぱちんこ好きです。事実とユーザーの印象がなぜ、こうも違うのか、説明していきましょう。

2020.6月号/シリーズ機開発の真実 ヒット機の続編は難しい
とある機種がヒットした場合、多くのメーカーは続編をリリースします。しかし、好評を博していないにもかかわらず、続編が開発されることも。それは、なぜなのか? その理由を明らかにするとともに、シリーズ機における、開発とプロジェクトの進め方、スペックや演出を決定するプロセスなどについて、解説していきましょう。

2020.5月号/新型コロナウイルスの影響 未曾有の事態における開発
世界的に大きな問題となっている新型コロナウイルス。当業界では、全日遊連が「集客目的の広告宣伝」の自粛を要請。メーカーは、ファン試打会を延期するなど、大きな影響を受けています。特に問題なのは、部材の調達が難航し、新台の納期が遅れていること。その詳細と、われわれ開発が受ける影響について、説明しましょう。

2020.4月号/開発につきもののバグと遊技機のデバック事情
スマホやSNSの普及により、遊技機のバグがネットに晒されることが増えました。レインボー演出がハズれてしまったり、勝利確定のはずのバトルで負けてしまったり...。そもそもバグとは何なのか、バグはなぜ起こってしまうのか、ご存知でしょうか?また、バグを潰すデバッグは、いつ、誰が、どのように行っているのでしょうか?今回は、開発に必ず絡むこの二つについて、具体的に説明していきます。

2020.3月号/規格解釈基準の改正で可能になるスペック
昨年末に、ぱちんこの技術上の規格解釈基準が改正されました。スペックに関しては、時短の緩和と、リミッターの多様化がメーン。これに伴い、日工組は内規を変更。射幸性が上がりすぎないよう、自主規制しました。いずれにせよ、新しいスペックの遊技機の開発が可能となったわけです。実際にどんな機種が開発可能なのかを含め、詳細を説明していきます。

2020.2月号/制作だけが仕事ではない 開発者は企画者だった!?
開発者の仕事はもちろん開発ですが、どのように仕事を進めていくか、ご存知でしょうか。モチーフやスペックを決めて完成まで一直線? それとも、会社の指示に従うだけ?今回は、開発者には、どの程度の裁量と決定権があるのかをお話します。機種開発の取っ掛かりといえる企画書やその内容、必ず行う役員プレゼン、重要な方向性を決める際に意見を述べる営業部についても、説明していきます。

2020.1月号/現行規則の2回ループはユーザーにウケない!?
昨年後半、2回ループ機が二つのメーカーからほぼ同時にリリースされました。「P13日の金曜日」と「PA元祖大工の源さん」です。その経緯や、これらが生まれるキッカケ、ヒントは何だったのでしょうか?歴史をひもときながら、新しい2回ループのシステムや、新旧2回ループの相違点、さらに開発者の視点で、課題となるポイントも解説していきます。

2019.12月号/設定付きと設定なし ぱちんこ開発のポイント
設定付きぱちんこが少しずつ普及してきましたが、今のところ主流になっていません。「大当たり確率をいくつも用意する分、開発の手間暇がかかるから、設定なしが主流」と、考える人がいるかもしれませんが、話はそんなに単純ではないのです。そこで今回は、あまり知られていない設定付きの開発の話を中心に、主流になっていない理由を説明しつつ、今後の設定付きについて考察していきます。

2019.11月号/販売スケジュールのズレと忍び寄る大きな問題
開発者が一つの機種を作り上げるのにかかる期間は、おおよそ2年。保通協と検定に要する日数を加味すると、開発着手からホール導入までは約2年半です。最近は保通協の適合率が低く、このスケジュール通りいかないことが多くなりました。それによって、メーカーの財務だけでなく、部材の発注などにも影響が出ています。今回は、このあたりのことを掘り下げていきたいと思います。

2019.10月号/新規則機のスペック分析 出玉スピードはなぜ遅いか
「P牙狼冴島鋼牙XX」と「Pぱちんこ新・必殺仕置人」が導入されました。両機について、表層的なスペック値だけではなく、実性能や外的要因における問題点など開発者の視点から考えてみたいと思います。総量規制や出玉性能、短時間出玉試験などの理解を深めることで、実際の機械評価や機種選定などに生かしていただければ、幸いです。

2019.9月号/演出ロム容量規制撤廃でオール実写機が増える!?
皆さま、はじめまして。チャンスメイトの荒井孝太と申します。今月から、開発者目線の連載をさせていただくことになりました。遊技機の規則、タイアップ、役物など、あらゆる題材で書いていきます。開発者ならではの見方、考え方などを知ってもらえれば幸いです。初回は、映像関連について、マニアックな話をしていきます。