●CRAナカムラのぱちんこ泰然自若366
はい皆様ご機嫌麗しゅうっ！師走も中盤に差し掛かり、今年もあと20日ほどになりました。今年のパチンコ業界はスマパチとスマスロの台頭があり、パチンコ限定ではラッキートリガー機能が猛威を振るいましたね。もはやラッキートリガー誕生当初の「ライトミドル帯の幅広い選択肢」という大義名分はどこへやら…完全に射幸性に極振りした荒波スペックが世に放たれまくり、今やパチンコのギャンブル性はココ30年でぶっちぎりの高さまで来てしまいました。

初代大工の源さんや黄門ちゃまのような確変2回ループCR機、アレパチのアレジンやエキサイトなどなど、当時は社会的不適合機として撤去された機種達よりも、その後の1/499MAX機よりも、2024年現在の方が遥かに「庶民の娯楽」からかけ離れた存在になり果てており…時代は繰り返すと言いますが、またズガーンとお上から怒られて規制されるのも、たぶん時間の問題だと思われます。

さてさて、前置きが少々長くなりましたが…今週から何回かに分けて、みんな大好きゴト師ネタで今年を締めましょう。

関西で店長をしていた頃、スロットのメイン機種は4号機の北斗の拳と吉宗の時代。天下のサミー製な北斗はともかく、吉宗は当時まだ「ポッと出」だった大都技研。今でこそリーディングメーカーだが、吉宗以前は全く鳴かず飛ばず…たまに裏モノでチョロっと鳴くような、本職はシマ設備機器メーカー。筐体も様々な脆弱さがあり、それが凄まじい勢いで設置台数を伸ばし、しかも超絶荒波なのでゴトが目立ちにくいという利点付き。体感器を使った当たり乱数狙い撃ちが1番有名だが、ホッパー系も不正部品交換系もけっこうあったのよ。

ゴト師に狙われまくった将軍様を守るべく、メーカー側も対策部品を発給したり各ホールで対応を強化したりしたが…ボッコボコにやられまくった被害額は単機種で最終的に3桁億円とも言われている。

そんな中、

( ﾟДﾟ)はい今日もゼッコーチョー！

店長になったばかりで、一気に客数を伸ばして意気揚々なナカムラ店長。

( ﾟДﾟ)今日は社員の面接が2件あったな。

客数増加に合わせてスタッフも増強していかないと、他店偵察という名の打ち散らかしにも行けなくなる。これは急を要する事態だ。求人広告を出して応募があった2名を急ピッチで面接して、早く採用したい。

午前中に1人、午後に1人の予定でいたが…

( ﾟДﾟ)午前中のヤツが来ない！

はい、面接ドタキャン。まぁ良くある事である。気にしない気にしなーい。

午後の面接予定はすんなり時間前にスーツを着た青年が到着し、いつも通りの面接開始。

( ﾟДﾟ)パチンコは好き？

そう、ここ大事なのよ。ナカムラ店長は必ずこの質問から入るのである。面接の内容は割愛するが、そんなこんなで即採用。当然住民票とか身分証はキッチリ提出してもらう。

その面接で採用されたのは、地元民のT君27歳。ナカムラ店長が当時28歳だったから、1個下かと思ったら学年は同じだった。27歳から店長やってるので、年上部下とか珍しくもないし、そこは全然気にしない。でもまぁ、仕事モード以外ではやはり同学年とは話が合う。

( ﾟДﾟ)キン消しとか集めたよねーww

仕事中はあくまで店長と平社員だが、仕事終わりに飯食いに連れて行ったり、他店にツレ打ちしに行ったり。

そんなT君が入社して3ヶ月が経った頃、まだ吉宗は様々なゴトが蔓延っていた。体感器とかは監視強化でなんとかなるものの、最近は営業中にサクッと台を開けて不正部品に交換される事例があると聞いて、ある日の閉店後に思い立って全台のスタートレバーを取り外して確認した。

( ﾟДﾟ)まぁ営業中に開けられたら普通気付くよねー♪

自店では無いと信じて1台1台のレバーを取り外していくと…

( ﾟДﾟ)ゑ？

明らかにヤバイのが2個。

本来無いはずの箇所に変な基板がくっ付いていて、もうこれは完全に「黒」である。

とりあえず予備の正規レバーに交換(※本来は勝手にやっちゃダメ)し、ヤバい方のレバーは事務所保管。

( ﾟДﾟ)マジでいつから付いてた？

元から一気に5000枚くらい出ることなんて日常茶飯事なゲーム性なので、怪しい出玉の見分けがつかない。

しょうがない、ここは社長にちょっと頭下げて報告して、吉宗にだけはドアセンサー(セキュリティを解除しないままドアを開けたら警報が鳴る)を取り付けよう。さっそく業者にセンサーを発注して、モヤモヤしたままその日は終わった。

つづく

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