ダイナムがスマパチPB機「eA夏色日記」を発表-「遊技台価格の高騰抑制」「入替作業負荷軽減」「環境への配慮」に対応、12月16日より導入開始

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ダイナムは11月12日、プライベートブランド遊技機(PB機)ごらくシリーズの新機種「eA夏色日記」(製造元:豊丸産業、型式名:eA夏色日記GO)の発表イベントを都内千代田区のパームス秋葉原で開催した。発表イベントでは、同社PB機では初となるスマートパチンコ(スマパチ)「eA夏色日記GO」の新機種プレゼンテーションを実施したほか、担当役員がPB機開発の目的や業界課題への取り組みについて説明した。今回発表した「eA夏色日記」は、ごらくシリーズ30機種目にして初のスマパチとなっており、12月16日よりダイナムグループの店舗へ計2,000台が順次導入される。

eA夏色日記

左から、佐藤公治常務取締役、保坂明代表取締役社長、ごらくガールズ 佐々木萌香さん、鈴木聖さん、美月ちかさん

「eA夏色日記」は、業界最大クラスの25.2インチの全面液晶を搭載した新筐体「ZGO」を採用したことで、カジノマシンのようにソフト交換感覚で新しいゲームを提供できるほか、セル盤面の要素も映像で再現できることから斬新なゲーム表現が可能となった。さらに、この構造により「遊技台価格の高騰抑制」「入替作業負荷軽減」「環境への配慮」の3つの業界課題に対応していることが大きな特徴となっている。

発表イベントで挨拶に立った保坂明社長は本機について、「PB機として初のスマート遊技機であるほか、PB機開発の目的という部分では、高騰し続ける遊技台価格の対策であったり、お客様のニーズを叶えるスペックというところで、PB機開発における大きな転換期になる機械だと認識しております」と述べた。

続いて佐藤公治常務取締役が、「業界では参加人口の減少や若年層新規ユーザー獲得が課題となっている一方で、遊技機価格は開発費の高騰に加えて、ファン減少による1タイトルあたりの販売台数の減少により、この20年間で2倍以上に上昇した。その結果、最終的には遊技客への負担が高まり、さらに参加人口が低下するという悪循環を招いている」と業界の課題について述べたうえで、本機が採用した「ZGO筐体」について、「『ZGO筐体』では、可動役物を全面液晶に置き換えることで、部材コストの削減と機械単価の抑制が可能となり、今後も継続的な機種開発を通じて、遊技機の価格を現行の約半分まで抑制できる」と説明。また、「筐体の基板や盤面のみを交換する構造を採用したことにより、入替作業の大幅な負担軽減も期待されている。さらに、ZGO筐体は液晶を継続利用できる設計となっており、使用済みパーツのリユースも積極的に進め、同筐体を長期間活用することで、持続可能な産業としての基盤を強化していく」とPB機開発の目的と業界課題への取り組みについて説明した。

新機種プレゼンテーションを行った早川大悟商品部長は、本機の演出、スペック、そしてPB機だからこそできる様々な取り組みと新機能について説明した。開発にあたっては、最近のパチンコは3D映像や役物など過度な演出が多く、複雑で分かりにくいというライトユーザーやシニア層からの声を反映して、全画面液晶なのに図柄の動きを見てドキドキできる、パチンコ本来の楽しさが味わえるようなコンセプトを立案した。具体的には、盤面はCGで表現し、図柄が動く領域は遊技者が見やすいよう、実際の店舗のイスの高さに合わせ、程良いサイズに抑えた。図柄がテンパイするのを期待して、リーチが掛かったら「止まれ~」とドキドキする、というパチンコ本来の楽しみ方を味わえる機械に仕上げている。また、これに味気なさを感じる遊技者も想定されることから、「飛び出す」演出表現を搭載し、群予告以外にも、疑似役物が飛び出したり、パトランプが光るなど、さまざまな飛び出る演出が気持ちを盛り上げるようにした。

次の特徴は遊びやすいスペック。同社はPB機導入後に必ず全店で遊技客にアンケートを実施しており、その中で最も要望が多いのが、「とにかく遊べる機種が打ちたい」という声だという。昨今は高射幸に偏った機械が多く、玉単価が低い機械は減少傾向にあることから、長く遊べる機種とはどのようなものかを考え尽くし、本機のスペックを決定した。大当たり確率は一般的な甘デジ機よりもさらに当たりやすい1/89~1/77とし、電サポ後190回転で突入する遊タイムを搭載。特に1円コーナーの遊技客やライトユーザーに新定番として長く遊んでもらうことを考え、低玉単価の確変ループ機としたことで、スペック表を見なくても、誰でも安心して遊技できる機械になっている。

最後に、本機の開発に際しては、開発担当以外に、絵が上手い従業員には予告や大当たりの映像を描いてもらい、歌が得意な従業員には楽曲のボーカルを担当してもらっており、プロモーションにも多くの従業員が参加するなど、全社一丸となって作ったPB機であると説明。また、遊技台価格を下げるための工夫の1つとして、パチンコ機としては初の試みとなる「広告機能」を搭載しており、遊技中、デモ表示中の特定の時間に広告を流すことができる。こちらもホール企業が開発するPBだからこそ可能となった機能であると言え、広告主も長くターゲットとなる客層に自社商品を訴求できるメリットがあるとしている。さらに、オリジナルPB機としては、初めての有名アーティスト楽曲を搭載した。それ以外にも液晶輝度調整機能、音量カスタマイズ機能など、さまざまな新機能を搭載している。

同社では「パチンコ・パチスロを気軽に楽しめる日常の娯楽に改革する」という経営ビジョンのもと、2006年よりPB機の開発に取り組んでおり、2018年からは新しいPBブランド「ごらく」を立ち上げ、これまで95機種、約90,000台※を開発・導入してきた。ごらくシリーズの多くは、大当たり確率1/100以上の遊びやすいスペックが中心となっており、誰にでも親しみやすいPB機となっている。※「eA夏色日記」を含む

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