シーズリサーチはこのほど、最新の「パチンコ景気動向指数(DI)調査」の結果を公表した。同調査はパチンコ業界の景気動向の判定を目的に経営企業を対象に四半期毎に実施しているもので、今回の調査は2024年9月12日~9月30日にかけてファックス及びWEBアンケートにて実施し、51企業、75地域から回答があった。
報告書によると、過去1ヵ月の収益や売上、粗利などから判断される「全般的業況」は13.3ポイント(前回比25.6良化)と大幅に改善しプラス圏に転じた。事業者規模別では小規模事業者(1~3店舗)と大規模事業者(11店舗以上)の回復が目立った。また、地域別では北海道・東北以外の地域で大幅な回復が見られた。ただし、3ヵ月後は「来店客数の減少」を主な理由に▲5.3ポイントと再びマイナスに転じる見通しとなっている。
「稼動状況」は「パチンコ」が▲42.7ポイント(前回比18.9良化)、3ヵ月後は▲48.0ポイントまで落ち込む見通し。「パチスロ」は32.0ポイント(前回比1.9良化)、3ヵ月後は12.0ポイントまで落ち込む見通し。
「経営上の課題」を事業者規模別で見ると、小規模事業者(1~3店舗)は「設備・運営費の増加」(80.0%)が最も高く、次いで「遊技機販売の縛り」(66.7%)が高かった。中規模事業者(4~10店舗)は「設備・運営費の増加」(68.8%)が最も高く、次いで「人手不足・人材確保」(56.3%)、大規模事業者(11店舗以上)では「設備・運営費の増加」と「人手不足・人材確保」が同率(65.0%)で最も高かった。すべての事業者規模で「設備・運営費の増加」が上位となっていることについて、同社は「改刷やスマパチ・スマスロに関する設備投資の影響が続いているものと考えられる」と分析している。
今後3ヵ月間の営業施策について、遊技機設置台数を増減差(拡大-縮小)で見ると「パチンコ」は▲20.8ポイント(前回比4.5悪化)、「パチスロ」は28.0ポイント(前回比8.7悪化)となった。また、遊技機購入費を増減差(増やす-減らす)で見ると「パチンコ新台」は▲16.3ポイント(前回比7.1良化)、「パチスロ新台」は22.0ポイント(前回比3.2良化)。中古機については「パチンコ中古機」が±0ポイント(前回比8.5悪化)、「パチスロ中古機」は8.0ポイント(前回比2.9悪化)となった。
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