セガサミーHD 24年3月期決算は増収増益、「スマスロ北斗の拳」を中心にパチスロ機販売が大幅増、欧州経営環境悪化で純利益は減益に

セガサミーホールディングス

セガサミーホールディングスは5月10日、2024年3月期の決算を発表。売上高4678億96百万円(前期比20.1%増)、営業利益568億36百万円(同21.5%増)、経常利益597億78百万円(同20.8%増)、純利益330億55百万円(同28.0%減)となった。遊技機事業やコンシューマ分野における国内・アジア地域での販売が好調に推移したことで増収増益となったが、コンシューマ分野の欧州スタジオを中心とする経営環境の悪化に伴い特別損失を計上したことで純利益は減益となった。

遊技機事業の売上高は1359億69百万円(前期比44.3%増)、経常利益は418億77百万円(同102.2%増)。パチスロ機は、主力タイトル「スマスロ北斗の拳」を中心に販売が好調に推移したことから、販売台数は180,090台となり、前期の94,966台から大幅に増加した。一方、パチンコ機は主力タイトルを含む一部のタイトルの販売時期が2025年3月期に変更になったことから、販売台数は88,236台(前期は103,556台の販売)となった。

2024年3期の主な販売タイトルと販売台数は以下の通り。

■パチスロ機
スマスロ北斗の拳 79,231台
スマスロ バイオハザード:ヴェンデッタ 33,151台
パチスロ傷物語 –始マリノ刻- 18,170台
パチスロ甲鉄城のカバネリ(追加販売) 16,008台

■パチンコ機
P北斗の拳 暴凶星 17,500台
P聖戦士ダンバイン2 -ZEROLIMIT HYPER- 12,642台
Pブラックラグーン4 12,235台
※2024年3月期における販売台数のみ記載

エンタテインメントコンテンツ事業の売上高は3180億05百万円(前期比12.4%増)、経常利益は307億81百万円(同25.3%減)。コンシューマ分野のフルゲーム販売本数は、新作タイトル923万本(前期は1,009万本)、リピートタイトル1,866万本(同1,779万本)となった。F2Pでは引き続き「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」と「ONE PIECE バウンティラッシュ」(開発:セガ、パブリッシャー:バンダイナムコエンターテインメント)が牽引した。

リゾート事業では、国内、海外ともに堅調に推移したことから、売上高123億56百万円(前期比7.1%増)、経常利益18百万円(前期は経常損失32億17百万円)と経常利益段階で黒字化を達成した。「フェニックス・シーガイア・リゾート」では、個人客の施設利用者数が想定をやや下回ったが、コロナ禍で低調に推移していた団体客の獲得に成功し、同グループとなって以来、過去最高の売上高を更新した。また、同社持分法適用関連会社のPARADISE SEGASAMMY Co., Ltd.が運営する「パラダイスシティ」では、カジノでの日本人VIP客のドロップ額(チップ購入額)が新型コロナウイルス感染症拡大前を上回る水準となり、ホテルの施設稼働も高水準を維持したことから、営業利益及びEBITDAは過去最高となり、持分法取込においては開業以来初となる利益貢献となった。
※PARADISE SEGASAMMY Co., Ltd.は12月決算のため3ヶ月遅れで計上

2025年3月期については、売上高4450億円(前期比4.9%減)、営業利益450億円(同20.8%減)、経常利益480億円(同19.7%減)、純利益390億円(同18.0%増)を見込んでいる。

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