●CRAナカムラのぱちんこ泰然自若321
はい皆様ご機嫌麗しゅうっ!
ここ最近はパチンコ屋の広告も新聞折り込みチラシにあまり頼らない形になっていってますが、一昔前は「新聞折り込みチラシがほぼ全て」という時代だったんですよね。ボクが最前線に居た頃も、チラシとP-worldくらいだった記憶。P-world以前は、なんか独自のメール配信業者と各店が契約してたけど、すぐに消し飛んだね。
そんな新聞折り込みチラシの比重が高かった時代、超絶過疎店に放り込まれたナカムラ店長。新台入替は系列店からのお古中心という予算皆無の状態だったのに、何故かチラシ代は別で満額出ていたのが凄く謎だった。
しかし入る台は他の店で外された台、もしくは泣かず飛ばずで中古価格1万円以下に下落した産業廃棄物達。こんな台で他の店と同じく「最新機種導入!」なんて恥ずかしくて謳えない。いや、前任の店長達はそれを堂々とやってたんだけどね…。
( ゚Д゚)「この状況でどう目立つか!」
だと思うんだよね。
まず最初にやったのが、注目を集めるという意味で「水着女性のお尻」をドアップにして、太ももあたりに日焼け跡に似せた文字で新台の名前のみ。当然「最新」とか「話題の!」みたいな大げさな煽りは一切なし。片隅に「新台入替」と日付時間と店舗名のみ。うん、潔い。
新聞の折り込みチラシを見る時って、数ある紙をパラパラ〜ってめくって自分の興味あるやつを探すじゃん?その時に「水着女性のお尻」があれば、多少なりとも手が止まるじゃん、漢なら。
これがねー、偶然なのか必然なのか…けっこう結果出ちゃったのよ。
で、ここですぐ調子に乗るのがナカムラの良いところ。ちょうど初代牙狼の頃、大量導入こそ正義!な風潮があって、1回の新台入替で60台とか80台とか…うちの予算では鼻血も出ないやり方が王道と呼ばれていた。
そんな中、順調に客数を増やしていた我が店にもとうとう「新台予算」が与えられる快挙!拍手っ!その額なんと50万円!今までがほぼゼロだったことを考えると大きな進歩だが、当時の新台価格は約40万円くらい。つまり書類代を含めると1台で終了となる。
( ゚Д゚)むぅ…。
中古ならなんとかカタチにはなるが、他の店と比べられると木っ端微塵という表現がピッタリだ。いざ予算を与えられた一発目の新台入替、いつも通りの自虐交じりの変化球で考えていたが…どうもしっくりこない。
そ・こ・で!ライバル店の前回の新台入替を分析して、正確な金額を弾き出す。それをメーカー発表の新台価格とともにチラシに載せて、
( ゚Д゚)ね!台ってこんなに高いのよ!?
って事と、
( ゚Д゚)この金額は最終的にお客さんが払うのよ!?
さらに、
( ゚Д゚)こんだけメーカーに払うなら、古い台で設定6を何台入れれるのよ!?
という超絶爆弾をサクッと投下してみた。
自分自身、当時のイケイケっぷりには恐怖さえ感じる。
そして折り込みチラシがバラ撒かれた当日…朝から店の電話がジャンジャカ鳴りっぱなし!
メーカーだったり、遊技組合だったり……上司だったり。
( ゚Д゚)ぁぅぁぅぁぅ
つづく
CRAナカムラ
奈良・愛知・岐阜・広島で店長職を10年歴任。その後、大阪の某チェーン店で統括営業本部長職を経て独立。常に打ち手目線を持ちつつ…と言えば聞こえはいいが、この男自身パチンコするのが三度のメシより好きという重症患者。
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