広島県遊協は11月10日、広島市内のリーガロイヤルホテル広島にて創立60周年記念大会を開催した。
冒頭、物故者への黙祷が行われた後に挨拶に立った延川章喜理事長は「当組合は昭和38年6月設立以来、60年にあたり手軽で身近な大衆娯楽を提供するため血のにじむような努力を重ねてきた。その歴史は決して順風満帆ではなかった。暴力団への対応、景品買取問題、消費税、ギャンブル依存症対策などに加え、さらには新型コロナウイルスなど、その時々で遭遇する筆舌に尽くし難い様々な困難に打ち勝ってきたからこそ今日がある。しかし今後の遊技業界も決して安泰とは言えない。10年前、平成25年のレジャー白書では1,100万人だった遊技人口は昨年、令和4年には770万人と330万人も減少している。一方で公営競技は大きく売り上げを伸ばしており、これはスマホで簡単に参加できることが影響している。我々もこの先10年を見据えた業界のあり方について、既存客の離脱を防ぐ対策、新規客獲得の効果的な広告宣伝など様々な施策を模索していく必要がある。厳しい状況ではあるが、こうして創立60周年を迎えた。県遊協の礎を築き支えてこられた先人たちに、決して立ち止まった姿を見せるわけにはいかない」と力強く抱負を語った。
来賓祝辞では山根健嗣広島県副知事、中本隆志広島県議会議長、前健一広島市副市長、広島県警察本部の濱本博志生活安全部長、全日遊連の阿部恭久理事長が登壇しそれぞれ祝辞を述べた後、公務で出席が叶わなかった岸田文雄内閣総理大臣から届いたビデオメッセージがスクリーンで流れた。岸田総理は「貴組合は昭和38年6月創立以来、長年にわたる幾多の困難を乗り越え、社会貢献活動の一環として暴力団排除活動、青少年育成など多くの活動に取り組まれ多大なる功績を残された」と組合活動に敬意を表したうえで、「これからも延川理事長の強いリーダーシップの元、地域社会への貢献を引き続き行なっていただきたい」と祝辞を述べた。
大会では他に、広島県中小企業団体中央会からの表彰受賞や、永年継続優良店舗・組合員への表彰式も行われた。大会終了後には、盛大に祝宴も開かれた。
※広島県警生活安全部の濱本部長の「はま」の字は、正しくはヘンがサンズイ、ツクリがうかんむりの下に眉、眉の目が貝ですが、ご覧の環境によっては正しく表記されない場合があります。
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