株式会社ガイアがグループ会社など計7社で民事再生法の適用を申請。合計負債は約1,133億円。
パチンコ業界で過去最大の負債を抱えて民事再生へ
当社は、1984年(昭和59年)9月に設立されたパチンコホール経営業者。「GAIA」の店舗名で全国チェーンのパチンコホールを展開するほか、不動産賃貸・売買事業などを手がけていた。中核となる「ガイア」のほか、エリア戦略、店舗規模によって「メガガイア」「サイバーパチンコ」「アイオン」「ガイアネクスト」などの店舗名で出店し、ピークとなる2006年5月期には年収入高約5853億500万円を計上していた。 しかし、2020年以降は新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言下で臨時休業を迫られるなど2023年5月期の年収入高は約1895億4200万円に減少していた。資金負担が生じるなか、店舗売却等で収益改善に努めていたが、電気代の高騰や新台の確保、関係会社に対する特別損失を計上したことで同期は大幅な赤字を計上。この間、金融債権者の協力を得て、自主再建を目指し私的整理を進めてきたが、資金繰り悪化に歯止めがかからず、10月31日に期限を迎える手形決済が困難となり、自主再建を断念。法的手続きにより再建を目指すこととなった。 グループ会社の(株)MG(TDB企業コード:318021134)、(株)ガイア・ビルド(TDB企業コード:988774110)、(株) MG建設(TDB企業コード:124020941)、(株)ユナイテッドエージェンシー(TDB企業コード:986159971)、(株)ジャバ(TDB企業コード:981980303)、(株)トポスエンタープライズ(TDB企業コード:260707339)も同日、同様の措置となっている。 負債はガイアが約850億円。その他6社で約283億円となり、7社合計で約1133億円。ガイアの負債はパチンコホール経営業者として過去最大となる。
引用 – 帝国データバンク
10月からざわざわしていたガイアの行く末ですが、民事再生という結果に。なんだかんだ不死鳥のごとく生きながらえるかなと予想してましたが、さすがに不渡り多発は無理でしたか。
業界関係者やコアユーザーはそこまで驚くような話ではないですが、一般メディアからすると店舗数業界3位の全国チェーン店が倒産という見出しが出て回るので、マイナスインパクトは回避できません。
ひとまずJトラスト株式会社がスポンサー支援に乗り出し、事業の再建支援に係る基本合意書が締結されているようです。
当面はパチンコ店の営業は継続していくようですが、再生計画の過程で他法人が買収したり色々な動きは出てくるかと思います。
今回のガイアの民事再生は過去最大級になったわけですが、その前の負債額1位は2006年に会社更生法を適用した高山物産株式会社の約718億円、次いで2位は2007年に民事再生法を適用した株式会社ダイエーの約636億円。
ダイエーは2007年に民事再生法を適用。当初あったおよそ40店舗のうち半分近くを証券化して閉鎖、売却して残りを半分を営業継続して、2011年に再生が終結。そこから2016年に宮城の仙台観光の10店舗を取得するなど、見事な復活劇を遂げています。
高山物産は2006年に会社更生法を適用。大半の店舗を閉鎖、売却。主要店舗は株式会社ジョイナス(現在はグランド商事・アドバンスが承継)、株式会社メビウスが受け継いでます。こちらは復活というよりは散り散りになっていった印象です。
ランク外ですが茨城の金馬車は民事再生時にアンダーツリーがスポンサーに名乗り出て、キコーナとして存続させた例もあります。
完全復活を遂げたのは大手ではダイエー位で民事再生(会社更生)といっても再生の道のりはとても険しいです。
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