セガサミーグループが15社6,000人を超える従業員へ生成AIを展開、開発と既存業務の効率化に貢献

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セガサミーホールディングス(東京都品川区、里見治紀代表取締役社長グループCEO)は8月より、急速に進化する生成AIの活用を促進するため、15社6,000人を超える同グループの従業員に対し、独自に開発した実行環境を展開した。今秋からは、同様の実行環境を同グループの北米・欧州等の海外拠点にも展開する。

同グループは、開発と既存業務の効率化に貢献し、エンタテインメントの可能性を大きく拡大させる可能性があるものとして、2023年3月に生成AIの活用に向けたワーキンググループを組成。従業員が安心して生成AIを活用し、ノウハウを蓄積できるためのガイドラインを制定した。5月にはAzure OpenAI Serviceと連携したAIチャットボットをMicrosoft Teamsで使えるよう独自開発し、生成AIを身近に利用できる環境を構築した。

このほど展開した実行環境は、同AIチャットボットに対し、過去の会話履歴を継承できるよう改良を加えたものとなっており、グループ15社6,000人を超える従業員に提供している。また、プロジェクト等の専用用途に向け、社内ネットワークから安心してアクセスできるOpenAI社の生成AI実行環境を整備し、これまでに30件以上のプロジェクトで開発・業務効率の向上に取り組んでいる。

同グループは、生成AIを有効活用するためには、AIに対し適切な指示命令をすることが求められることから、AIチャットボットの得意・不得意領域や利用シーンに応じたプロンプト例を解説する動画を作成し、グループ従業員へ提供することで、社内リテラシーの向上を図っている。また、従業員同士の知識や経験の共有も重要と捉え、2021年から運用を開始した社内コミュニティにおいてAIに関するチャネルを開設した。現在、同チャネルには1,700人を超える従業員が参加し、生成AIの活用に向けたノウハウの共有や相談が展開されている。

また、今後のビジネスでAIを活用したいと考える従業員向けに、全4回の社内セミナーを開催した。Azure OpenAI Serviceの提供元である日本マイクロソフトや、生成AIの法律・知財分野について最新の情報を発信している弁護士の柿沼太一氏、ChatGPTを使用したゲーム開発にいち早く取り組んでいたヒストリアを招き、より実践的なノウハウについて講義を行った。また、これまでグループ内で検証を進めてきた生成AIの活用事例を集め、その可能性、メリットや課題についてセミナーも開催した。2023年5月から8月にかけて開催したこれらの講座には、合計20を超えるグループ会社から延べ1,300人以上の従業員が参加した。

同グループは、より効果的に生成AIを活用するため、今秋には社内規程やFAQなどの社内情報を学習したAIチャットボットとデータ基盤を学習したAIモデルを構築する予定。グループ内の各社や部門内にある情報・コンテンツを効率的に活用し、一層業務に身近な生成AIの環境を展開していくという。

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