去る4月14日、日本政府はカジノを含むIR(統合型リゾート)について、大阪府・大阪市及び合同会社日本MGMリゾーツとオリックス株式会社が中心となって設立した大阪IR株式会社から認定申請が出されていた整備計画を認定したと発表。計画によれば、開業予定時期は2029年秋~冬とのこと。いよいよ日本におけるカジノのオープンが現実味を帯びてきたといえよう。
このニュースはマカオでも速報され、翌15日には現地各紙が大きく紙面を割いて詳しく報じた。1面トップに掲載したところもあるなど、「世界最大のカジノ都市」でも注目度の高いトピックだったことがうかがえる。
日本では、21世紀に入って以降、何度かカジノ導入機運が盛り上がったタイミングがあったが、さまざまな要因からなかなか実現に結びつかなかった経緯もある。それでも、「アジア最後のフロンティア」と呼ばれるなど潜在市場として常に話題に上る存在であり続け、毎年マカオで開催される国際カジノ見本市では必ずといっていいほど日本テーマのセミナーやパネルディスカッションが組まれてきた。
筆者はマカオ滞在歴が10年以上になるが、現地の記者や業界関係者と会う際に私が日本人と知られるや、必ず「いつ?」、「どこに?」と聞かれたり、日本はどうなっているんだとボヤかれたりもした。今回の正式発表により、晴れてクリアな回答ができるようになったので内心ホッとしている。
前置きが長くなってしまったが、今回は現地メディアが日本版IRに関して、どのようなポイントに注目しているのかをご紹介したい。
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